パク・ボゴムを気に掛けるコン・ユ「抱え込まず吐き出せと助言」
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俳優コン・ユが映画『徐福』劇場公開、及びTVINGを通して公開されること対し、心境を明かした。
彼は13日、オンラインを通してインタビューに答えてくれた。
『徐福』は、人類初のクローン人間、徐福(パク・ボゴム)を極秘裏に動かす生涯最後の任務を請け負った情報局要員ギホン(コン・ユ)が、徐福を脅かす様々な勢力の追跡の中で特別な同行をし、予測できない事態に巻き込まれる物語だ。
コン・ユはドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~(以下、『トッケビ』)』、映画『82年生まれ、キム・ジヨン』、『新感染 ファイナル・エクスプレス』、『密偵』、『トガニ 幼き瞳の告発』等数多くの作品で存在感を見せ、韓国映画界のヒットを保証する俳優となった。そんな彼が今回の作品を通してまた新たな姿を見せてくれる。
当初、徐福は昨年の公開予定だったが、新型コロナウイルスの余波により公開は延期され、苦心の末、劇場とTVINGを通して公開されることが決定した。
―作品公開が決定して
「公演延期が続きましたが、みんなが同じように経験している状況ですし受け入れなくてはいけないことだと思いました。公開できず、時間ばかりが過ぎていき、最初の公開に合わせて広報も行っていたので映画に対する話もしていました。ですが時間と共に、他の作品の撮影もあったりで忘れてしまっていました。どこかでは公開できないこともあり得るだろうと思っている部分もありましたね。
紆余曲折の末に公開できることになり嬉しいですが、あの時に公開できなかったことで若干の負担はあります。多くの方にこの映画の存在が知られすぎてしまい、公開が先送りになるほどに期待も膨らんでいったのではないかと思います。映画を撮る側として、世間の期待と、映画が伝えたい物語等にギャップが生じてしまったらどうしようという心配で、公開は嬉しいですが正直負担になっています」
―出演理由について
「フィルモグラフィーが多くなり、作品の共通点を考えると、シナリオを読んだときに僕を悩ませる作品ばかりなんですよね。なぜこうなってしまったかは分からないのですが、そういった作品に出演したいという気持ちがあるみたいで。僕を深く悩ませる作品が好きなんです。新しさだけが絶対的な基準ではないです。
今回のような、ハリウッドや外国作品で見ていたクローン人間が、韓国産業シーンでしっかり扱われることになり、監督がやろうとしていること、人生、哲学的な物語と、あえてジャンルを分けるとすれば、SFだと言えます。クローン人間とSF的な要素2つをミックスしたのが新鮮でした。難しいと思ったのはクローン人間とSF的な要素をマッシュアップするということでした。
最初『徐福』を一度断っていたんです。“僕がやるには大きすぎる話”と思い、怖気づいてしまい断ったのですが、もう一度連絡をくださって、その時監督に会って映画に対する全般的なシナリオなどについて詳細な話を聞きました。僕を念頭において書かれたそうで、9年という時間を費やされたそうです。最初は僕ではなかったと思うんですが、完成に近づくにつれ、僕を思い浮かべながら書いた、とおっしゃっていて、監督の言葉ですので事実かは分かりません(笑)。監督というのは、キャスティングするときに100%『あなたを考えて書いた』、『他の役者は考えたこともない』とおっしゃるんです。月日が経ってたまに役者だけで話していると『君もあの台本受け取ってたの?』という話になったりします(笑)」
―共演のパク・ボゴムについて
「ボゴムさんはまっぐすな人です。むしろ真面目過ぎて面白くない人なのではないかと思っていました。映画を撮影しているとボゴムさんが“徐福”を通して見せてくれた、これまでにない眼差しがあって。
この先、ボゴムさんが除隊して新しい作品、キャラクターに出会ってスペクトラムが大きくなるのではないかと思いました。わずかでもそのスタートが『徐福』になるかもしれないとも。ボゴムさんは大変な時も大変だということを表に出さない人なのですが、分かるんですよね。なので、気にかけたくなります。『一人で悩まないで、悩みがあったら僕や先輩に吐き出せ』とよく言っていました」
―パク・ボゴムとのやりとり
「最近は軍隊でも電話を使うことができるんですよね。思ってもみなかったのですが、ボゴムさんから電話が来たんです。軍隊の中にいてもすべて情報を知っていて。公開するという知らせに喜んでいました。ボゴムさんもいたらあまり緊張しなかったと思うのですが、チョ・ウジンさんもチャン・ヨンナムさんもいらっしゃいましたが、制作発表会の場が寂しかったです。でも、これも見てくれてるだろうなと思いながら参加しました」
―共演の感想
「ボゴムさんとこの作品で共演できるとは思いませんでした。作品を通してご一緒することは縁ですよね。ボゴムさんは海外に多くのファンがいて。いろいろな俳優さん、先輩俳優さんとは共演してきましたが、男の後輩俳優と2人だけで演じるのは初めてでした。ボゴムさんと僕の組み合わせで少しでも観客の皆さんに楽しさを与えられたらいいなと思っています」
―チョ・ウジン、チャン・ヨンナム、パク・ビョンウンとの共演に関して
「パク・ビョンウンさんとは『男と女』で共演したことがあって親しい仲です。釣りという共通の趣味があって、出会ってすぐ親しくなりました。チョ・ウジンさんは僕がとても好きな俳優さんです。ドラマ『トッケビ』ではご一緒することができず残念だったのですが、今回ご一緒することができましたし、演技を導いてくださったと思います。
正直、役者は重く真面目な演技、作品に出演すると、コメディ物を演じたくなるんです。その反対も然りで。次はウジンさんと何にも気を遣わず楽な気持ちでできるコメディ作品でご一緒したいと話したことがありました。機会があればB級ジャンルでご一緒したいです。
ヨンナムさんとは、除隊後の復帰作だった『あなたの初恋探します』で姉役でした。少女のようで、後輩にも丁寧に接してくださる方です。元々ため口だったのですが、会うたびに敬語で話してきて、ドラマ『トッケビ』以降なんだかよそよそしくなった気がします(笑)」
笑いを混ぜながらインタビューに答えてくれたコン・ユの出演する映画『徐福』は、15日より韓国の劇場、及びTVINGを通して公開がスタートしている。
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