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STAR INTERVIEW

キム・ドンワン、渇望していた作品への出演叶い「監督の雑用もしたい!」

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キム・ドンワン、渇望していた作品への出演叶い「監督の雑用もしたい!」

SHINHWA(神話)のメンバー兼俳優のキム・ドンワン(41)が、自身の希望していたジャンルである作品『ソリクン』に出演し、渇望が満たされたと語った。

彼は『ソリクン』を演出したチョ・ジョンレ監督に対する信頼感を口にし、監督の次の作品で雑用もできると冗談を語るほど、キム・ドンワンにとって『ソリクン』は、監督をより応援するきっかけになった作品だ。

同作品は、朝鮮時代を背景に、賎民であるソリクン(歌い手)の恨み、滑稽の情緒を朝鮮八道の風光明媚と民俗楽の美しいリズムで醸し出す音楽映画だ。キム・ドンワンは両班の身なりをしているが何を考えているか分からない、没落した両班役を演た。

キム・ドンワン、渇望していた作品への出演叶い「監督の雑用もしたい!」

彼は、1998年にSHINHWAとして1stアルバム『解決士』でデビュー。演技にも挑戦し、ドラマ『絶頂』、『がんばれ、ミスターキム!』『会社行きたくない』、映画『まわし蹴り』(監督ナム・サングク)、『ヨンガシ 変種増殖』(監督パク・ジョンウ)、ミュージカル『ジェントルマンズ・ガイド:愛と殺人編』、演劇『ロンス』など、様々なジャンルを通して魅力を誇示。そしてキム・ドンワンは、時代劇、戦争ジャンルの作品のオファーを待っていたという。そんな彼にとって『ソリクン』は望みを叶えることができた作品というわけだ。

「自分の演技に対して不満に思う部分がありました。実は時代劇、戦争映画のようなジャンルに挑戦したいと思っていて。私の好きなジャンルでもあり、映画『1917 命をかけた伝令』が面白かったので、そういうジャンル作品に出演してみたかったんです。『ソリクン』は選択したというよりも、時代劇の映画を切に望んでいたところに『ソリクン』のシナリオが私のレーダーにひっかかりました。チョ・ジョンレ監督は当初、この役に私を考えていなかったようです。なので自分から、『私がこの役を演じなければならない』と、積極的にアタックしました」

『ソリクン』を通してある程度切実な思いを解消したキム・ドンワン。彼は完成した『ソリクン』をどのように見たのだろうか。また、チョ・ジョンレ監督が演出した『ソリクン』になぜ積極的にアタックすることになったのか。

「面白かったです。歌手は、音楽を作る時もあまりその曲を聴きません。まるで自分の子どもみたいに、完璧に思うので、あまり聴こうとしません。そのため今回の作品も見ないようにしていました。マスコミ試写会を通して完成した『ソリクン』を初めて見ましたが、気に入りました。印塘水(インダンス)シーンや悪役が登場するシーンで、音楽の構成や画面などがブロックバスターのようで、『パイレーツ・オブ・カリビアン』を思い出しました。予想以上にCGもよくできていました(笑)。実はチョ・ジョンレ監督の前作である『鬼郷』を義務的に見たんです。監督の編集は、クリストファー・ノーラン監督のように時空を行き交います。韓国映画ではあまり感じられない部分です。監督は一見まぬけなようですが、演出に関しては天才的です。『ソリクン』でもよく知っている話が登場しました」

キム・ドンワン、渇望していた作品への出演叶い「監督の雑用もしたい!」

普段からパンソリに少し関心があったというキム・ドンワンが考える『ソリクン』の魅力は何か。キム・ドンワンは劇中、イ・ボングン、イ・ユリ、キム・ハヨンとは異なり、ソリ(語り)をしない。それにもかかわらず、彼は自ら見つけたボラ師匠に、3週間ソリを学んだという。ソリをしないのに、なぜ自らソリを学んだのか。

「『ソリクン』には、ソリという魅力が本当にたくさん詰まっています。これまでこのような作品はなかった気がします。『風の丘を越えて/西便制』という素晴らしくてクラシックな韓国映画がありますが、その当時のレコーディングシステムでは同時録音をしにくい状態でした。今は転がる砂の音も編集で入れる技術が発展しました。最も爛熟したボングンさんのソリをこの映画に収録できたのではないかと思います。(キム)ハヨンの演技とソリを収録したということが、見る立場として刺激的で嬉しかったです。試写会を通して見た時に号泣しました。パンソリは興さえあれば、誰でもできると錯覚をしていました。『オルス(はやしことば)』を一人で練習してみたところ、リズムが多彩でした。パンソリはとても数学的だと思ったので、きちんと学びたくて、YouTubeを通して見つけたボラ師匠を訪ねてソリを学びました」

キム・ドンワンは『ソリクン』でソリをしないが、残念ではないのかとよく言われたと打ち明けた。彼は真剣にイ・ボングンの父親のもとを訪ねて、パンソリ留学をしようか悩んだと話し、笑いを誘った。それとともにSHINHWAのアルバムのようにソリに対するアルバムを出してみたいと一瞬考えたという。それだけでなく、イ・ボングンについても称賛を惜しまなかった。

キム・ドンワン、渇望していた作品への出演叶い「監督の雑用もしたい!」

「ボラ師匠にソリを習っているとき『とても上手』、『歌手だから2年練習したら完璧だと思う』と言われました。ですが、私的には3~4年練習してこそソリが出るのではないかと思います。ボングンさんの父は書芸家です。湖南にいらっしゃるのですが、真剣に1年だけ留学しようかと悩みました。序盤に本気でソリのアルバムを出そうかと考えましたが、アルバムは勝手に出すことはできないようなので(笑)。実はボングンさんを見ながら上手いと思っていました。私をしびれさせることはできませんでしたが、『ソリクン』を見ながら刺激を受けました。『不朽の名曲』などの映像を見てみると、素晴らしいステージがたくさんありました。ジャズのスキャットのように国楽の面をかっこよく表現する人だと思います」

キム・ドンワンはチョ・ジョンレ監督に対して深い信頼度を口にした。彼はチョ・ジョンレ監督の次の作品で雑用でもなんでもする考えがあると明らかにした。

「チョ・ジョンレ監督が韓国のクリストファー・ノーランになるまで、積極的に雑用をしに撮影現場に行く予定です。多くの俳優陣が監督を好きな理由は、指揮棒を持っていたらアメとムチが必要です。時には、結果さえ良ければムチだけを使っても好評価を受けることがあります。アメだけを与えて好評価を得る監督はいません。チョ・ジョンレ監督は性善説を信じる方のようです。最後まで自分がやさしく接したら、その人の善良な気持ちを引き出して能動的に活動させることができます。大抵はこれが通じますが、こじれそうになる時も、やはりあります。それでも監督は粘り、進めていくんです。他の人が歩くなら、自分は走る姿を見せてついてこさせると言いますか。一部の人たちは、人がいいからだと言いますが、熱くて、本当に頑固な人です。見方によっては怖い力でもあります。そうやって耐えていく姿が、信頼を得る理由なんだと思いました。僕もその姿を見て応援するようになりました」

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