イム・シワン、恋愛作品に出演しない理由を語る…
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「恋愛物をわざと避けてるわけではありません。良い作品だと思って出演を決めると、恋愛物じゃないだけです」
アイドル出身だからといって、演技での変化を試みているわけでもなく、状況に応じて、与えられた通り演技をするだけ。デビュー10年目、アイドルZE:A(ゼア)を経て俳優としては7年目となったイム・シワンが、作品に臨む方法だ。
イム・シワンはこれまで『太陽を抱く月』、『赤道の男』、『未生~ミセン~』、『王は愛する』、映画『弁護人』、『兄思い』、『ワンライン』、『名もなき野良犬の輪舞』などで精力的に作品活動をしてきたが、現代ロマンスにはあまり出演したことがない。 2013年の『恋愛を期待して』くらいだ。
多くのファンが“胸キュンロマンス”を渇望しそうなところだが、イム・シワンは需要を気にするより“作品”で演技に臨む。OCNドラマ『他人は地獄だ』を軍除隊後の復帰作として選択したのもそのような理由からだ。今回、『名もなき野良犬の輪舞』に続いて、イ・ドンウクと共演。
『他人は地獄だ』は、上京した青年がソウルの見知らぬ考試院(コシウォン)生活の中で他人が作った地獄を経験するミステリー作品だ。原作である同名のウェブトゥーン漫画が累積閲覧数8億回を記録し、人気を博した。
『トラップ』に続き、OCNの2番目のドラマとして製作された同作でイム・シワンは、就職のためにソウルに上京して考試院の生活を始める作家志望のユン・ジョンオ役に扮した。
―『他人は地獄だ』が残り2話となりました。撮影を終え、俳優陣と交わした感想を教えてください。
「全員残念だと言っています。グループチャットに盛んにメッセージを送っています。その中でも監督のカカオトークが最も活発なんです。監督は本当に共有することが好きで。撮影中に面白いシーンがあれば、グループチャットにアップして共有したりするんです」
―主人公ユン・ジョンオというキャラクターには、初めどのように近づいていきましたか?
「元から暗いキャラクターではなかったので、そうなるための他の何かが必要でした。なので難しい点もありましたが、一生懸命撮影しようと思いました」
―イム・シワンから、新しい一面が見えたという評価があります。
「周囲の方々から良かったと言われました。メイク中も『どうしてそんなに演技が上手いの?』と称賛されました。それも急に。
僕も僕の新しい一面を見るために演技をしていますが、今回の作品で見ることができました。日常的なシーンで自然に演技しようともしましたし、ジョンウの好きな作家の話が出た時に熱弁するシーンでは、それを楽しく感じながら撮影しました」
―ジョンウが周囲の環境に悩まされる人物だったので、メンタル管理も必要だったように思えましたがいかがですか?
「全体的に監督の役割が大きかったですね。こういう役だからといって、あまりにもディープにするのは止めようと言ってくださって。その言葉がなければ、僕は深くはまってしまっていたと思うのですが、監督が『働く時は楽しく』をモットーにされていたので、ジャンルに入り込みすぎずに演技することができました」
―撮影現場の雰囲気から沈鬱だったようにうかがえましたが、そこはいかがですか?。
「最初現場に行った時、場所自体から感じる不快なオーラがありましたね。ですが、撮影をしてみるとその中で俳優陣とふざけたりしているうちに、不快なオーラを忘れることができました」
―視聴率は最高3.8%でした。期待通りとはいかなかったと思いますが、いかがですか?
「ジャンルがジャンルなので、なかなか見ようとは思えない作品だったと思います。今回の作品は視聴率を抜きにして、このようなジャンルが好きな方、素晴らしい演技を見たい方が視聴するような作品でした」
―ジョンウに変化をもたらした人物は誰だとおもいますか?
「僕はジウン(ジョンウの元恋人)だと思います」
―軍除隊して最初の復帰作です。『他人は地獄だ』で成し遂げたかったところはなにですか?
「演技を約2年ぶりに再開したので早く勘を取り戻さないといけないと思いました。演技をする際に力が入りすぎたまま演技をするのもなんだか違和感で、感じる通りに演技をしようと試みました。いい評価をしてくださる方がいれば、それだけで意味があったと思っています」
―『名もなき野良犬の輪舞』で共演したソル・ギョングさんは『他人は地獄だ』についてどのように評価してくださいましたか?
「『他人は地獄だ』に対してソン・ユナ先輩が面白いと言ってくださいました(笑)」
―今回の作品に出演しながら、タイトル通り“他人は地獄”と考えるようになりましたか?
「地獄にならないようにするべきだと思いました。一番大きな地獄は地獄だと思いますが、良くない人がいてもジョンウが地獄になる可能性がある環境の中で、ジウンがこれを防いでくれたら惨事を防ぐことができたはずなのにと思いました。そこに対して警戒心を持たなければならないと思います」
―イム・シワンにとって“地獄にならないように”してくれる人は?
「事務所の方々、家族、友人、僕を支えてくださる同僚や先輩後輩です。僕も警戒心を持って、地獄にならないように役割を果たそうと思います」
―『他人は地獄だ』の結末は満足していますか?
「僕は満足しています。今最終話の修正をしていると言っていました。話がいろいろな展開をする可能性があった作品ですね」
―デビュー10年目となりました。
「あまり嬉しくはないですね。年数を重ねることに対する負担感があるので…」
―軍隊にいるときにバケットリストを作ったと聞きました。どのような項目がありますか?
「体作り、英語学習です。なので今、水泳、ピラティス、英語の勉強をしています」
―軍入隊前に映画『名もなき野良犬の輪舞』のヒットにより、ソル・ギョングとイム・シワンを応援する“名もなき野良犬の輪舞ファン”がまだ健在していますね。
「機会があれば会ってみたいです。今も応援してくれることに感謝しています。今は『名もなき野良犬の輪舞』についてソル・ギョング先輩と多く語ることはないですが、現在の作品についてはよく話をしますね」
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