あらすじ
高麗時代。
時の“王世子(ワンセジャ/王位継承者)”ワン・ウォン(イム・シワン)は、王宮の外に広がる世界を知らぬ若者だった。毎日を狭い王宮で暮らす彼の世界もまた、狭いものだった。
そんなワン・ウォンに、幼馴染であり王族護衛武士のワン・リン(ホン・ジョンヒョン)はこう教える。
―王宮の外にも世界はあり、そこに人が住んでいる…
未だ見ぬ広い世界をその目で見るため、ワン・リンと共にひっそりと王宮から抜け出すことにしたワン・ウォン。
その先で、高麗一の豪族の一人娘、ウン・サン(ユナ)に出会う。
ひと目でウン・サンの美しさに心を奪われた二人だったが、ワン・ウォンがウン・サンと会うのはこれが初めてではなかった…
さかのぼること7年前。
それは、ワン・ウォンが初めて王宮から逃げ出したときのこと。
この頃からワン・リンと行動を共にしていたワン・ウォンは偶然、山賊らの手によって瀕死の危機に瀕した女性を発見する。彼女は、ウン・サンの母。二人はまだ息のある彼女から、娘への伝言を頼まれる…
一方のウン・サンは、召使と護衛と共に山の散策中であった。
そこへ、母を殺した山賊らが彼女のもとにも現れた。必死の抵抗の末、助かったのはウン・サンのみ。護衛も召使も失った。
周りの人間を次々と亡くし、悲しみにくれるウン・サン。そこへ駆けつけたワン・ウォンから、母の伝言を聞き…
歴史だけでは語ることのできなかった、三人の友情と愛の物語が始まる。