Q:お二人は2度目の共演ですが、いかがでしたか?
チョン・ソンイル「ドラマ『99億の女』で初めて会いました。当時のヨジョンさんは映画『パラサイト 半地下の家族』であらゆる賞を総なめにしていた頃でした。初めて会ったにもかかわらず、古い知り合いのように喜んで迎えてくれて、会った途端、キャラクターの関係性や作品について話し合ってくれてとてもありがたかったですし、新鮮でした。当時、ヨジョンさんを信じて頼りにしながら演じていたので、今回共演することになったと聞いた時、とても嬉しかったです。今回もいろいろ話し合いながら撮影しましたし、現場での姿勢など、いろいろ勉強になりました」
チョ・ヨジョン「姿勢ですか?(笑)」
チョン・ソンイル「はい。さらに、最近『ゾンビ娘』が興行しているのを見て、やっぱり共演してよかったと思いました(笑)、演技については僕がどうこう言える立場ではありません。現場での態度や姿勢、人と接することなどを見て、現場では“チョ先生”と呼んでいました」
チョ・ヨジョン「数時間の出来事を数か月間、一つの空間で撮影していたので、感情やシーンの繋がりにおいて少しのずれがあっては行けなかったので、たくさんコミュニケーションを取りながら撮影し、とても密度の高い現場でした」
Q:限られた空間での撮影はいかがでしたか?
チョ・ヨジョン「ものすごい集中力を必要とした現場だったので、監督はセッティングの時間などとても楽しませてくれようとしていました。そうしなければ息苦しさに耐えられなかったです。朝からずっとセットの中にいると体力がすぐ落ちます。特に私の体力が(笑)。3幕に分けているような感じがあってそれをよく表現するために気を引き締めて臨みました。この作品を逃したら後悔するだろうと思って出演した作品なので、最後まで集中して演じ遂げた時、達成感も大きかったです」
チョン・ソンイル「僕は演劇の経験が多いので、一つの空間での撮影は楽しかったです。演劇の場合、一つの空間で同じ役を演じますが、この作品では照明や小道具など、いろいろな変化があったので退屈を感じることがなかったです。エネルギー自体が違いましたし、ずっと変化があったので特別な経験をしました」
Q:チョン・ソンイルさん、セット場は家より楽な感じだったそうですね?印象に残っていることがあれば教えてください。
チョン・ソンイル「僕がお手洗いに行った際、撮影に入ったら監督が“俳優がいないよ!”と言ってみんなが笑ったことがありました。ずっと同じ空間で撮影していたら、スタッフは当たり前のように僕がいつもの席にいると思ったそうです(笑)。また、休憩時間に“ヨジョンさんがいなくなった”といい、みんなが探し回ったこともありました。ヨジョンさんの(休憩用の)椅子はモニターの後ろにあって、椅子の上にしゃがんで布団をかけていたのですが、ヨジョンさんの体は小さくてよく見えなかったです。僕が布団から出ている足指を見て見つけました(笑)」