Q:チャン・ドンゴンさん、今回これまでの“優しい男性”のイメージから脱し、悪口をたくさん言う演技をしてみていかがでしたか?また、イ・ジョンソクさんの顔を足で踏みにじる時はどんな気分でしたか?イ・ジョンソクさんのファンが怖くなりませんでしたか?
チャン・ドンゴン「僕は普段あまり悪口を言わない方なので、ルックスと同様、そういう優しそうなイメージというのは隠せないのだと思います(笑)。悪口を言う演技は、すっきりする部分もあって楽しかったです。他の演技と比べ、悪口の演技ではこうやってみたり、ああやってみたりと試行錯誤しながら(笑)、楽しく撮影しました。
イ・ジョンソクさんの顔を踏みにじるシーンは、あいにくまだジョンソクさんとぎこちなかった撮影初日に撮影しました。会った途端、顔を踏みにじらなければならなかったんですよ。そのシーンはこれまで耐えてきた感情が噴き出すシーンなので、適当にすることもできず、気苦労しました。むしろ殴られる方が楽だったと思います。その撮影以来、イ・ジョンソクさんのファンを気にして、以前より優しくなりました(笑)」
Q:キム・ミョンミンさん、劇中、ずっとタバコを吸っていましたが、大変ではありませんでしたか?
キム・ミョンミン「タバコを吸う演技は本当に大変なので、できれば撮影では吸いたくないです。過去の経験から大量のタバコを吸わなければいけないかが分かっていたので、監督に『タバコは無しにできないですか?』と聞くと、『ノワールの花はタバコです』と言われて、仕方なく吸いました(笑)。ただタバコを吸うならいいんですが、タバコを口に挟んだままセリフを言う時の発音問題もありますし、タバコの煙が目に入ってしまうので、鼻息でタバコの煙を遠ざけながら演じました。そうしないと煙のせいで涙が出てしまって(笑)。タバコを吸いすぎて頭ががんがんして、タバコに酔ったような感じがしました。タバコを吸う演技は容易ではなかったです」
Q:パク・ヒスンさん、演じながら気を遣った部分や、役作りのために準備したことがあれば教えてください。
パク・ヒスン「序盤にちょっとだけ登場して消えてしまい、後半にまた登場する役なので、どうすればインパクトを与えられるかと、監督とたくさん話し合いました。僕が、顔に傷があればその傷がこの人物の歳月を物語ってくれるんじゃないかと提案したら、監督が受け入れてくれました。傷があると、強く演じなくても、顔から人生が見えると思ったんです」