イ・セヨン、JUNHOとの入浴シーン語る…「見ないようにした」
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「台本を読んでいる間、涙が止まらなかったです」
女優イ・セヨンにとって、今回の時代劇は特別なものとなった。彼女はMBCドラマ『袖先赤いクットン』にて自身が演じたソン・ドクイムの人生を思い出すだけで目に涙を浮かべていた。
ドラマは終了したが、ドクイムを思うイ・セヨンの感情はインタビュー途中も抑えることができなかった。
この余韻は彼女が同作品を思い出す度に続くと語る。
「最後に正租が眠りにつき、夢でドクイムに会うのですが、夢を見ている間正租が生死の境にいると思っていました。正祖が夢から覚めたら宮にいて、覚めることがなければ死に至ると思いました。正祖とドクイムは平凡な男性と女性として、叶うことのない夢が夢で叶ったんだと思います」
『袖先赤いクットン』は、皇太子イ・サン(JUNHO)と宮女ソン・ドクイム(イ・セヨン)の切ない宮中ロマンスだ。カン・ミガン作家の同名小説を原作とし、最終回である17話の視聴率が17.4%、瞬間最高視聴率19.4%を記録した。これは2018年に10.5%を記録した『私の恋したテリウス~A Love Mission~』以来3年ぶりのMBC 2桁視聴率ドラマだ。
イ・セヨンはドラマの中で、自身が選んだ人生を守ろうとする宮女ソン・ドクイム役を演じた。ドクイムは荘献世子(サドセジャ)の息子であり、英祖の孫として悲哀を経験する正祖イ・サンを慰めながら切ない恋に発展し、正祖の後宮になる。ドクイムはその後、子供と友人を相次いで失い、自らも病気で人生を終える宜嬪成氏の一生を見せた。
―前作『宮廷女官チャングムの誓い』、『大王の夢~王たちの戦争~』、『王になった男』に続く成功を見せ、イ・セヨンさんには“時代劇クイーン”という名前がつきました。
「最高視聴率17.4%を記録するとは思いませんでした。すごくうれしくて、ありがたいです。いつも視聴率の高いドラマになるとは限らないので、この作品は幸運でした。“時代劇クイーン”という名前はオーバーじゃないかと思います(笑)。が、その名前に合うよう今後ベストを尽くしていきます」
―今回の作品を通して得た反応の中で、印象的だったものはありますか?
「視聴者がイ・サンとドクイムを見て『ソンドクカップル』と呼んでくださっていました。こういう愛称をつけていただき感謝しています。ドクイムは宮女ですよね。王と宮女が恋愛するうえで、宮女であるドクイムがここまでしてもいいのかと思えるほど無礼な部分もありました。とはいえ、そう思いながらも傲慢に演じようと思いました。薄い氷の上を歩くような気分を私も感じたように、視聴者の皆さんも感じられたと思います(笑)。周りの人たちは、私が作品に出演するといつも逃さず見てくれるのですが今回の作品ではさらにリアルタイムで『どうなるの?!』と聞いてきたり。チャ・スンウォン先輩が『本当にお疲れ様』とメッセージを送ってくださったときは本当に嬉しかったです」
―台本を初めて読んだときはどんな気分になりましたか?
「これまで演じたキャラクターは、目標があってそれを叶えようと努力する姿を見せてきました。今回は宮女から後宮となる女性の恋愛物語で、王は宮女を愛しても宮女は王を愛したのか、というメッセージが魅力的でした。ドクイムは他の作品のキャラクターよりしがなく、取るに足らず、自分でできることは何もない人物に見えるよう努力しました。ドクイムも輝く瞬間がありますが、自分からできることは少なく、限られているというところを見せようとしました」
―ドクイムが宮女から宜嬪成氏として後宮となる過程を、どう見せようと思いましたか?
「これまでに何度も扱われてきた物語ですが、今回の作品は私の立場で、どう準備をするかが核心でした。『宮殿でもハゼのように動き回るのか』と言うセリフがあったように、ドクイムのコミカルな姿を見せようとしました。私の好きなジム・キャリーなどのように(笑)」
―撮影序盤からドクイムの死は知っていましたか?
「原作とエンディングが似ていると聞いていました。ポスターに“瞬間は永遠になった”と書かれているのを見て、エンディングを予測しました。台本を読んでいる間、涙が止まりませんでした」
―話題のイ・ジュノさんとの入浴シーンビハインドが気になります。
「撮影のために、ジュノさんがすごく努力されました。食事管理も徹底され、そういった努力を知っていたので、現場で脱ぐシーンが多いことに本当に申し訳なく、感謝しています。世間も歓喜していたのでパワーをもらいましたし、これは当然話題になると思っていました。撮影中は、ふと“ジュノさん大変そうだな、恥ずかしいだろうな”と思って、見ないようにしてました(笑)」
―今回の作品のエンディングを語ると涙を浮かべられていましたが、涙腺が刺激される作品となりましたか?
「もともと泣かないタイプなのですが、作品を見るときだけは泣きやすいです。この作品の人物に感情移入しすぎてこの人物を語る度、涙が出ます。時が経っても変わらないと思います。涙腺を刺激してくる作品で、原作もドラマもとても悲しいです」
―1997年のドラマ『兄弟河』でデビューし、気づけば25年演技をしてこられました。どういった気持ちで演技をしようと心がけていますか?
「この先50年は演技をやっていきたいです。今がとても幸せで、たまに浮かれてしまうこともありますが、あまり調子に乗らないようにしています。周りから楽しめと言われることもありますが、これから険しい道になるかもしれないので、ドクイムの小さな夢のように、細々と長くやっていきたいです。その中で、特別な俳優としての道を歩んでいきたいです」
―イ・セヨンの時代劇は信頼できるという反応に、演じる時の責任感も大きいのではないかと思います。
「次も時代劇だと、少し負担かもしれないですね。今回の作品では負担がなかったです。いつも、前作を超えなくちゃという考えは持たずに、その作品に集中します。ほかのジャンルに出演しても、愛していただけるよう、選んでいただけるよう、努力しようという刺激になっています」
―時代劇以外にほかのジャンルでも演技を見せたいと思う部分が多いと思いますがいかがですか?
「体力から精神力ができる気がしますし、さまざまな経験をしたいです。若い時に少しでも多く挑戦をしてこそ、年をとっても悔いや後悔をしないと思います。できる限り生き残れるよう努力をしようと思います」
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