2PMメンバーであり、俳優のイ・ジュノ（31）が、MBCドラマ『袖先赤いクットン』関連インタビューに応じた。

同作品は、王世子イ・サン（イ・ジュノ）と宮女ソン・ドクイム（イ・セヨン）の宮中ロマンス。カン・ミカン作家の同名の小説を原作としており、17話の最終回の視聴率は17.4％、瞬間最高視聴率は19.4％を記録した。これは2018年に10.5％を記録した『私の恋したテリウス～A Love Mission～』以来、約3年ぶりのMBC2桁視聴率ドラマだ。

イ・ジュノは劇中イ・サン役を演じ、荘献世子の息子として、英祖の孫として悲哀を経ながら自身を癒してくれるドクイム（宜嬪成氏）との切ない愛を描いた。

昨年の軍空白期間を経て初の作品となったイ・ジュノは、『袖先赤いクットン』を話題作として成功させた。

「2PMの活動から今回の作品まで、とても楽しく一年を締めくくることができたと思っていて、嬉しいです。愛されて幸せです。最優秀演技賞受賞もありがたいです。受賞の感想では『キム課長』のことが浮かんで話しをしました。幸せな気持ちで年末を締めくくりたかったので、カップル賞もいただけて幸せでした。ドラマが本当に多くの方に愛していただけたんだと実感しました」

歴史的な人物を深みのある演技で演じ「2021 MBC演技大賞」でミニシリーズ部門男性最優秀演技賞とベストカップル賞を受賞。

「2つの賞を頂けるとは思ってもみなかったです。今回の作品が演技大賞とかぶっていて、まだ終わっていない段階で演技大賞に行ったので大きな期待はできませんでした。ただ年末にしっかりドラマを締めくくりたいという気持ちだけでした。最後の放送が1日だったので演技大賞はそこまで考えていなかったのですが良い賞をいただくことができました。受賞スピーチも全く準備できていなくて、僕の気持ちをそのまま語りました」

「2021 MBC演技大賞」の鑑賞ポイントは、『袖先赤いクットン』で活躍したイ・ジュノと、『黒い太陽』で活躍したナムグン・ミンの皮肉な受賞対決だった。2人は過去にドラマ『キム課長とソ理事 ～Bravo! Your Life～』で共演後、これまで親しく過ごし互いにコーヒーカーを送り合い応援し合うなどしていた。

「僕はナムグン・ミン兄さんと共演してからこれまで、ドラマの時期がかぶったりテレビ局がかぶったりよくしていました。『油っこいロマンス』に出演したときも兄さんが『恋のトリセツ～フンナムとジョンウムの恋愛日誌～』に出演していてテレビ局がかぶっていました（笑）。今回も兄さんが先にドラマのスタートを切り、僕が次に続きました。自然と交流しながら過ごしていましたし、連絡もとっていて『黒い太陽の撮影はどうですか』と聞いたりもしていて、応援の意味でコーヒーカーを送りました。常にお互いがしてきた応援でした。先輩も常に連絡をしてくださいますし、僕がどう過ごしているかを気にしていただいてました。それだけでも力になっていました。互いに『格好良かった』と言い合ったり（笑）。授賞式の時には兄さんが『お前今回すごくよかったな』と言ってくださって、それが僕にとっては最高の誉め言葉でした」

イ・サンという歴史の中の実在した人物を演じた経験も特別だったことだろう。

「実在した人物ということで、できるだけ淡泊に行きたかったです。性格的な描写にいたっては事実っぽくしたかったです。人物に対して一つずつ紐解いていく喜びがありました。年齢、時間の流れは本能に任せ、世孫、王によってそれに合わせた気持ちで演じました。年齢によってもイ・サンの話し方、まなざし、歩き方等に違いを持たせようと意識し、老いてからは全身の力を抜いて演じたので楽でした。

最後の台本を読んだとき、少し涙が出ました。悲しくて。ドクイムが僕の袖先を掴んだ時のこと、離れで再会した時のことが鮮明に記憶に残っています。そのシーンを見て僕はもう台本を見ることができなくなりました。開いた瞬間に涙が出てくるので。セヨンさんも監督も『（悲しくて）台本が見れない』と言っていました」

イ・ジュノは正租の謹厳さを表現するために徹底した食事管理を行ったという。

「感情が台本を読むたびに違いました。リーディングの時、撮影現場に行く前一人で練習するときも違って、撮影現場でも違いました。ただひたすらその人物になり切るしかありませんでした。出来るだけその人物として表現しようと、正しい姿勢になることから、絵から伝わる正祖の重厚な雰囲気まで、しっかり掴もうと思いました。基本的な考えは、王のイメージからそれない話し方、行動に強壮がありながらも余裕のある、そんなふうにいろいろ考えました。なのでドラマ序盤は体に力を入れようと汗をかいていました（笑）。正しい姿勢で座っていることも股関節が痛みました。神経質な感じを出そうと2021年の1年間、食事管理をしました。心残りなのは、ドラマの現場で共演の方々と食事できなかったことです」

彼が正祖と似ていると考えた部分は何だろうか。

「正祖は愛民精神はあったけど宮にいる人々には厳しく、でも大切にしていたと聞きました。僕も客観的に見ようと自分に厳しく、鞭を打ち続ける冷たい部分がありますが、でもファンには優しい（笑）ところが似ていますね」

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