ウォン・ジナ、JUNHOに次ぐ“くすぐったい台詞”?「耐え難い瞬間だった」
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女優ウォン・ジナ(29)が、これまでで一番リアルなキャラクターに扮して帰ってきた。
JTBC 月火ドラマ『先輩、その口紅塗らないで(以下、『その口紅』)』の中で、仕事と恋愛、同時に悩む20代後半の女性ユン・ソンアの姿が、多くの女性視聴者に共感を与えた。
彼女の決断力とリーダーシップは、チェ・ヒョンスンの心を盗むと同時に、視聴者らのロールモデルとなった。人生に疲れても黙々と生きていくユン・ソンアを、私たちは応援し、彼女は仕事と恋愛、全てを美しくハッピーエンドにした。
『その口紅』は、自分も気がつかないうちに始まっていた、一つのロマンスを描いた作品。化粧品ブランド“KLAR”に務めて3年目のマーケティング担当者ユン・ソンア(ウォン・ジナ)が、チーム長イ・ジェシン(イ・ヒョヌク)の二股で失恋を経験したが、職場の後輩チェ・ヒョンスン(ロウン)に愛で癒される過程を描いた作品。
―コロナ禍でドラマを終えられた心境はひと味違ったのではないかと思いますが、いかがですか?
「昨年1年、そして今年2021年も大変な状況が続いていますが、撮影を終えることができただけで本当にありがたいことです。一日でも早くこの時期が過ぎ、健康な体と精神で撮影に臨むことができるようになってほしいです。今回のドラマは、撮影を終え、慰労会だったりそういった場がなかったので、いつか後からでも一緒に顔を合わせてお疲れ様という意味を込めて集まれたらいいなという思いがあります」
―化粧品ブランドマーケターユン・ソンアのプロフェッショナルさを強調するための、オフィスルックとメイクなどのスタイリングが関心を集めました。
「スタイリストとヘアメイクチームのおかげです。私もスタッフも、過度なものにならないよう様々なことを試しました。一般的なオフィスファッションに素材やパターンよりは“色味”でポイントを与えようと提案してくれたスタイリストチームのアイデアをはじめ、メイクもリップやシャドウの色に特に気を使いました。結果的にドラマが持つ豊富なトーンや監督が追求する演出ともうまく調和したように思います。これまで一緒に苦労してくださったスタッフの方々にこの場を借りて感謝を伝えたいです」
―ユン・ソンアはチェ・ヒョンスンとイ・ジェシンの2人から愛された人物でした。ウォン・ジナさんが考えるソンアならではの魅力は何でしたか?
「ソンアのようにすべてにおいて自信と誇りを持って、担当した仕事をこなす姿は、誰にでも魅力的に見える点だと思います。ジェシンやヒョンスンもそんなソンアの姿に惚れているので、恋愛をはじめてからも恋人に正直で積極的に愛情を表現すると思います。仕事と恋において最も基本的で重要なチャームポイントを兼ね備えていたので、愛されたのだと思います」
―ソンアが元カレの二股で傷つき、ヒョンスンから安らぎを得て愛を育んでいく過程を、どう理解して演じていきましたか?
「ソンアの状況と感情の曲線に、ヒョンスンは時には休止符として、アクセントとして、ターニングポイントとして存在してくれたと思います。台本にそって、ソンアが感じる瞬間瞬間の感情を忠実に理解していこうとしました」
―ユン・スンアとチェ・ヒョンスンのロマンスが視聴者をときめかせました、現場でロウンさんとの演技はいかがでしたか?
「私もロウンさんも、お互いに相手が何をしても受け入れるという信頼感を持っていました。どんな場面でも“合せていこう”というのを感じられた、その呼吸が良かったと思います。ロウンさんのそういった柔軟で肯定的な姿から、役者としてまた責任感を感じられて、私も楽に、信頼して演じることができました」
―ヒョンスンがまっすぐ感情を表現してくる過程で、ウォン・ジナとして感じたトキめく場面と台詞はありますか?
「営業チームの会食で泥酔したヒョンスンが、ソンアの肩にもたれかかったシーンです。どぎまぎするようなスキンシップもそうですが、会いたかったというヒョンスンの告白と、ヒョンスンを心配するソンアの気持ち、お互いの気持ちがぶつかった場面ではないかと思います。一方で、好きと恥ずかしそうに告白するソンアに、『可愛さがついてる』と言ったヒョンスンの台詞は、本当に強烈でした。前のドラマ『ただ愛する仲』でJUNHO先輩の台詞『可愛くあるために、お疲れ様(可愛くてたまらないという意味)』に続く名セリフだったと思います(笑)。演技のワンシーンなだけなので、表情に出さないように努力しましたが、実際にはとても耐えがたい瞬間でした。ですがこういう照れくさいシーンであるほど、平気なふりをして笑い飛ばさなければ、相手もきまり悪く感じてしまうので平静を装おうと努力しました」
―実際のウォン・ジナとしては、ソンアのように仕事と恋愛を選ばなくてはいけなくなったら、どちらを選択しますか?ソンアとのシンクロ率も気になります。
「私は仕事と恋愛、どちらかを選択しなければならないということ自体が納得できません(笑)。仕事と恋愛の領域は、明確に区分されていると思います。ドラマの中でソンアも何を選択して、何をあきらめたのか正確に見ることはできないと思います。ソンアも仕事と恋愛をいつも並行してきたからです。その過程の中で試練も、傷付くこともありましたが、克服するための努力があっただけで、ソンアもどちらかをあきらめなければならない理由は不要だったと考えます」
―ドラマ『ただ愛する仲』から『ライフ』、『私を溶かして』、映画『お金』、『Long Live the King:木浦(モクポ)英雄』まで、デビューから休むことなく走り続けてきたウォン・ジナさんにとって、『その口紅』は一つの作品を導き、役割的に、演技的に、俳優として変化点となったのではないかと思います。今作はどんな意味を残しますか?
「作品を終えて感じる感情は、つねに新しく、違います。時には、先輩に学んだ点をじっくり考えてみたり、時には私が直さなくてはいけない点を反省し、時にはただただ楽しかった記憶として残りもします。今回の作品では、デビュー作『ただ愛する仲』制作陣と久しぶりに再会できました。撮影にだけ集中できる環境を作っていただけて、特に同僚と共に作品について、関係について理解していく過程が本当に楽しく、新鮮でした。何かを教えてあげて、誰かを引っ張っていくというより、自由で同等な雰囲気の中で様々な方向を探していく方法を学べる環境を作ってくださった監督に感謝を伝えたいです」
―デビュー6年目ですね。ロマンスで感情を見せたと思いますが、これまで自身の演技カラーはどうだったと定義しますか?
「まだ特定のカラーで明確に定義するには、経験が少ないと思います。ですが、透明さを持つ女優になりたいという願いはあります。一つのカラーではなく、どんな作品でもどんなキャラクターでも、吸収できる女優になりたいです」
―ウォン・ジナさんのオフの時の姿が気になります。
「『その口紅』を終え、時間に余裕ができました。普段、休みの時は次の作品に対する期待を持って、自分を戒める(?)方でしたが、今回はこの長い休暇を賢く活用したくて、ウォン・ジナ個人の趣向を知っていこうとしています。なので、美術や料理のような新たな分野にも関心を持って、趣味を探している最中です」
―これから世間に見せていきたい姿と、どう思われていきたいかを教えてください。
「毎作品を通して新たな姿を見せていきたいです。デビュー初期は、ウォン・ジナという女優がいるということを知らせたかったのですが、今は“ウォン・ジナにもこういう姿があったの?”と言われるように努力しています。まだ世間にお見せできていない姿がたくさんあります。“新しい”、“新鮮な”という単語が名前の前につくような女優になりたいです」
―最近、ウォン・ジナさんが出演したNetflixオリジナルシリーズ『地獄』が公開されました。『地獄』を含め、これからの活動計画を教えてください。
「ドラマに続き、映画『ボイス』、Netflix『地獄』など様々な作品を通していろいろな姿を見せていく1年になるのではないかと思います。『ボイス』では、ボイスピーシング詐欺によってすべてを失ってしまう家庭の妻として、また『地獄』では、子供が生まれるや否や、地獄行の告知を受け取る苦痛でしかない現実に向き合う母として、人間として崩れていく過程と、極限の感情をお見せすると思うので、『その口紅』とはまた違う面を発見できそうで私も期待しています。今後、これまでしてきたように作品を通して新たな姿を見せ続けていける女優になれるよう、一生懸命悩み、勉強しています。これからもずっと見守っていただけたらと思います」
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