女優シン・ヘソンが映画初主演を務めた感想を語った。

彼女は5日午前、ソウル鍾路（チョンノ）区のカフェで映画『潔白』（監督パク・サンヒョン）のインタビューに答えた。

『潔白』は、記憶を失ったまま殺人事件の容疑者にされてしまった母親のファジャ（ペ・ジョンオク）の潔白を明かそうとする弁護士ジョンイン（シン・ヘソン）が、チュ市長（ホ・ジュノ）と村の人々が隠そうとした醜い真実を暴いていく無罪証明の追跡劇だ。

シン・ヘソンは劇中、弁護士のジョンインを演じ、母親の無罪を証明するために孤軍奮闘する弁護士であり、娘であるジョンイン役を完璧に演じきった。

同映画は新型コロナウイルスによって、公開が二度延期されたが、6月10日ついに韓国で公開された。

映画初主演作の公開を控えて、新型コロナウイルスの影響を経験したシン・ヘソン。

「とても心配になって、毎日感染者数を検索しました。最初は“こんなことが起きるなんて”と思いましたが、私だけでなく全世界が苦しんでいるものなので、新型コロナウイルスのせいで映画の公開が遅れて残念だというよりは、無事に過ぎるといいなと思っていました。映画を観に来てくださる観客の方々にも申し訳ない気持ちです。劇場に来られる際は、マスクを必ず付けて、ソーシャルディスタンスを守ってください」

公開が延期となり、映画を楽しみにしていたシン・ヘソンの祖母が、公開前に惜しくも亡くなってしまったのだという。

「映画主演は初めてなので、父がとても喜んでくれ、公開はいつなんだと言いながら、すごく楽しみにしてくれていました。また、私の祖母は私が女優をしていることをとても喜んでくれていて。ですが『潔白』の公開を待ちながら、天国に行ってしまいました。約2週間前に亡くなったので、公開が感慨深くもあり、残念でもあります」

今回の役柄を演じるうえで、彼女はドラマ『秘密の森 ～深い闇の向こうに～（以下、秘密の森）』のヨン・ウンス検事の演技が役立ったと語った。

『潔白』のパク・サンヒョン監督は、『秘密の森』を見て、シン・ヘソンをキャスティングしたと発表している。

「『秘密の森』で演じたヨン・ウンスの演技が、『潔白』のジョンインを演じる際に役立ちました。ウンス役も難しかったです。その時も“私はこの子がよく分からない”と思いましたが、ウンスとジョンイはとても似ていました。

私は悔しいと思うことに出くわしたことがないので、共感できなかった部分もあります。もし『秘密の森』のヨン・ウンスを演じていなかったら、もっと共感できなかったと思います。ウンスは父親の潔白を明かし、ジョンインは母親の潔白を明かす。違いは、ウンスは父を心から愛していて、本当に仲の良い親子関係でしたが、『潔白』の母娘は仲が良くないので、少し情がなく見える感じでした」

実際の“シン・ヘソン”はどんな性格なのか。

「他人から嫌われたくない性格ですね。なので、心にもないのに褒めたりすることもよくあります。これまで演じてきたキャラクターで、一番自分に近いのは『ドキドキ再婚ロマンス～子どもが5人！？』のヨンテな気がします。ヨンテは恥ずかしがりやなところがあって、私が恥ずかしくなってしまうところと同じところで恥ずかしさを感じていたので、似ていると思います」

ドラマで活躍を見せていたシン・ヘソンが、今回は映画へ。ドラマの視聴率クイーンの初挑戦はどうだったのか。

「お恥ずかしいですが、（“視聴率クイーン”という）お褒めの言葉をいただき、内心とても嬉しいです。プレッシャーでもあるのは事実で、そういった言葉をかけていただいて恥ずかしがることはないようにしようと思うのですが、なかなか難しいですね。

緊張しない人になりたいです。未だにカメラ恐怖症があるのと、初めてのことが苦手で、最初のミーティング、初撮影が一番緊張します。“最初”、“初めて”というトラウマを克服したいです」

映画『潔白』を見た観客から、どんな評価を受けたいと考えているのだろうか。

「『潔白』は面白い、と言われたいですね。褒められることが好きなので、褒められるとすごく嬉しくなります。誰かが、私の演技が上手いと書いてくれているコメントがあったら、100回は繰り返し見てしまうくらいです（笑）。ですがどんな評価をいただいても良いように、毅然とした態度で待ちたいと思います」

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