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Q：全話公開された感想を聞かせてください。

「普段からファンで、尊敬していたソル・ギョング先輩と共演できて個人的にとても嬉しかったです。ウンビンさんと顔を合わせたのは初めてでしたが、彼女の大きなエネルギーと様々な演技、役者としての態度、演技のスペクトラムに驚きました。多くの方に楽しんでいただけたようで胸がいっぱいです。個人的にはいろいろと学び、演技の勉強をした作品でした」

Q：具体的にどんな部分が勉強になりましたか？

「感情の節制と噴出について学びました。毎シーン、セリフは役者によって考えが異なり、感情を爆発させる役者もいれば、抑えて表現する役者もいますが、今回、その両面をよく使う役者に出会いました。ソル・ギョング先輩が感情を凝縮したり、大きく膨らませたりするのを見て勉強になりました。以前から憧れていた先輩ですが、先輩の素晴らしさを改めて感じました」

Q：ソル・ギョングさんとパク・ウンビンさんの役者としての長所は何だと思いますか？

「ソル・ギョング先輩は自己管理のラスボスです。撮影2、3時間前に起きて縄跳びをしてすべての浮腫みを抜いてから現場に来ていました。“なぜここまでするか？”と聞いたら“少しでも浮腫みがあり、準備ができていない姿で現場に行くのが大嫌い”と言われてとても勉強になりました。映画『オアシス』の時からずっとそうしてきたそうです。先輩のルーティンについていきたくてランニングを始めました。 7、8ヵ月になりましたが、週5回くらい走っています。秋頃にハーフマラソンに挑戦したくて準備しています。

最後の車椅子に座ってセオクと会ったシーンは衝撃的でした。僕ならあの場面で悔恨と申し訳なさで感情がこみ上げ涙が出そうだと思っていたのですが、先輩は僕と全く違う解釈をして“愚か者め、出ていけ！”と言っていました。その中でセオクへの思い、自分の人生の悔恨が伝わっていて本当に達人だと思いました。そんなシーンが何度かありました。

ウンビンさんに‘マルチーズ’とニックネームを付けてあげました。聡明で、演技も上手で、発声もよく、自分の考えを素直に言っていました。撮影中にトラブルが発生し、進行できなくなり、みんな“なぜできないんだろう？”と思っていたら、ウンビンさんが明快に答えを提示してくれました。1～2時間悩まなければならなかったことが一瀉千里で進行されたこともありました。

ウンビンさんは身を惜しまなかったです。雨に降られたり、手で地面を叩いたり、手術室で大声を出したりして大変だったはずなのに、そういう気配を見せないプロフェッショナルな役者でした。若いのに、あんなにプロフェッショナルに振る舞う姿を見てとても勉強になりました。

2人は本当にプロだと思いましたし、2人を見ていながらこの作品に出演して本当に良かったと思いました」

Q：ランニングの前と後、変わったことはありますか？

「全然違います。寝かしていたものを抜くような感じなので、よりスッキリしますし、体力的にも良くなりました。“顔色が明るくなった”、“いい顔になっている”と何度も言われました」

Q：憧れていたソル・ギョングさんと共演しながら感じたことや、影響されたことがあれば教えてください。

「尊敬心と愛情がもっと強くなりました。徹底した自己管理のラスボスです。現場で後輩に接する態度、演技に臨む態度など、勉強になりました。これまでいろんなオーディションでギョング兄さんのセリフをたくさん披露していました。実は映画『ペパーミント・キャンディー』と『虹鱒』のオーディションを受けましたが、落ちました。一番衝撃的だった人生作は『ペパーミント・キャンディー』です。（ソン・ギョングの演技を見て）‘あの人は何もの？’と衝撃を受けました。その時から憧れ、尊敬していた先輩と『ハイパーナイフ』で共演したので僕はソンドク（※）です。いつか濃いブロマンスで共演したいですが、嫌われるかもしれなくて、まだこのことは話していません（笑）」

※成功（ソンゴン）したトクフ（オタク）の略語

Q：.現場で何を担当していましたか？

「明るさを担当していました。眉をひそめて、腹を立てて、苛立つことに耐えられないです。ギョング先輩とウンビンさんはシリアスなシーンも多かったですし、手術シーンは10時間以上かかっていて大変だったと思います。廃寺院では１ヵ月も撮りましたが、山の中腹にある廃寺院に初めて行った時は、建てかけの寺に千数百個の仏像があり、いくつかは名前が書かれていて奇怪な感じがしました。床に埃から機材、セメント粉などが散らかっていて倉庫のようで、日差しが入らず、なんか空気も希薄な感じがするところで１ヵ月間撮影していたらとても大変でした。暗いところで撮影していたので、僕だけでも明るく楽しませようとしていましたが、僕の言葉によくリアクションしてくれてありがたかったです」