Q:チョン・ウンインさん、悪役を多く演じられてきましたが、今回はどんな悪役の姿を見せてくださいますか?
チョン・ウンイン「悪役以外も演じてきましたが、視聴率が良くなければ皆さんのみえるようになりました。記憶に残らないようです(笑)。ソヨンというキャラクターを生かすために、私がさらに嫌なキャラクターにならなくてはと思いました。台本を読んだとき、とても強くて、どのくらい加減しなくてはいけないかと悩みました。監督から、コメディーっぽい雰囲気を出せる役者が演じてくれたらと、私をキャスティングされたそうです。“チョ・ヨジョンさんをひどくいじめよう。理由があるはずだ、執着か愛か”。監督と作家さんがしっかり表現してくださると信じました」
Q:オ・ナラさん、『スカイキャッスル』の役と似ているイメージですが、どう違いがありますか?
オ・ナラ「ヒジュはすごく愛されて育った人物です。明るく純粋な人物として表現すれば、役がもっと良くなると考え、高慢な姿よりも状況に合わせて柔軟に変わる人物として表現しようと考えました。高慢で冷たい態度をとるのには十分な理由があります。彼女が守ろうとするプライドのために奮闘します」
Q:記憶に残っているエピソード」があれば教えてください。
キム・ガンウ「元刑事ということで、そんなにアクションシーンはないと思っていたら、毎話アクションシーンがありました(笑)。私は食べることが好きな大食家ですが、撮影時はあまり食べません。アクションシーンを撮って痩せました。特に顔の肉がなくなってくぼんで見えるようになりました。その姿がキャラクターと合っていたので幸いでした。アクション、走るシーンなど、立ち止まることがありません。ずっと動いているので、肉体的に少し疲労があります(笑)」
チョ・ヨジョン「台本には“インピョ、ソヨンを浴槽に溜めておいた冷水に入れる”と書いてあるシーンがありました。監督が『冷たさが効果的に伝わらない』と、氷を入れると言われたので『そうしてください』と言いました。でも私は小さい氷を思い浮かべたのですが、業務用の大きな氷で(笑)。結構自分を辛抱強い方だと思っていましたが、氷水の中では無理でした。インピョのセリフを最後まで聞けず、途中でイルカのように泳いで上がってきました。このままでは息ができなくなりそうだと思って(笑)、ですがお陰で良いシーンが撮れました」
チョン・ウンイン「私のセリフが残っているのにコオロギのように跳びあがってきました(笑)」
チョ・ヨジョン「私はイルカと言うのに先輩はコオロギと言うんです(笑)」
Q:チョ・ヨジョンさん、青龍映画賞受賞後、変わったことはありますか?
チョ・ヨジョン「演技に完成はないですよね。演じていく中で、がんばれという意味でいただいた賞だと思っています。私はよくなっている最中で、絶対に完成はなかったので、現場にいるのが好きです。役者は一人では不完全で、未完成の存在です。いろいろな人たちの力が集まった時に、完成できる存在なので、現場にいるのが気持ちが右往左往せず演技を体感でき、良いです」