Q:映画を観た方から言われたい言葉などはありますか?
リュ・スンリョン「複雑な心境をどう表現するかに重点を置きました。観客が“あ、そういうこともあり得るな”と感情移入できればと思います」
チャン・ドンゴン「先ほども言いましたが、これまでのどの作品の時より、思い残すことがありません。自分にできることを、限界まですべて出し尽くしました。どの作品でも感じたことがなかったのですが、今回は名残惜しさがありません。映画が評価されることも、気に入らない方もいらっしゃるかもしれませんが、最善を尽くした真心が伝わってほしいです」
コ・ギョンピョ「原作のファンを失望させなければいいなと思っています」
Q:リュ・スンリョンさん、チャン・ドンゴンさん、お互いの演技をどう思いますか?お互いに学んだことがあれば教えてください。
リュ・スンリョン「チャン・ドンゴンさんのファンだったので、とても楽しみにしていました。少し距離感のある関係だったので、現場ではわざと距離を置きました。ドンゴンさんはとても紳士的な方ですが、オ・ヨンジェに扮するときは“こんな優しい目から恐ろしさが感じられるなんて”とハラハラしました。下から見上げた時のチャン・ドンゴンさんの眼差しは、今も忘れられません。集中しようとしなくても、恐怖や恐ろしさが表現できるようにしてくれてありがたいです。ドンゴンさんは経験も多いですが、現場でいつも悩んでいて、気を緩めず、常に姿を整えているので、そういうことを学ばせていただきました」
チャン・ドンゴン「『グッドモーニング・プレジデント』の時、リュ・スンリョンさんが北朝鮮の特使役で特別出演してくれて、ワンシーンだけ共演したことがあります。特にキャラクターの性格がある役でもなく、ワンシーンのみでしたが、ものすごいエネルギーを持っている役者さんだと感じました。当時、僕は多様な人物と接しなければならなくて大変でしたが、初めて現場に来たスンリョンさんから『そういうところ、大変ですよね?』と言われて、びっくりしました。相手のことを理解できる役者さんだと思いました。
今回共演することになって、とても楽しみにしていました。共演中、自然と自分の演技ができる不思議な経験を何度かしました。エネルギーを分かち合いながら、自分のエネルギーを相手俳優に与えることができる役者さんだと思います。世界最高の役者さんではないかと思います(笑)」