カン・ドンウォンの登場に興奮冷めやらぬ会場。日本語で「お久しぶりですね、カン・ドンウォンです、お会いできて嬉しいです」と挨拶があると、再び歓声に包まれた。「素敵ー!」、「モシッソー!(かっこいい!)」とファンの声が飛ぶ中、舞台挨拶がスタートした。
MC:まずは、オープンしたばかりの劇場でのご挨拶、ありがとうございます!
「おめでとうございます。韓国の映画館みたいですね。設備などが、すごく似ている印象です」
MC:気に入った日本食を聞かせて頂けますか?
「(フフフと笑って)蕎麦が好きですし、寿司も好きですし…。好きなものがたくさんありすぎますね。とんかつ、天ぷらも。食べるのが大好きなんです」
MC:シュッとされているのに…。
「他にすることがないので(笑)」
MC:今回の作品についてお聞きします。とにかくアクションがすごくて、かっこよかったですね。
(会場から拍手)
MC:刑事役は、初めてですよね?
「(日本語で)はじめてです」
MC:演じられてみていかがでしたか?
「フィリピンのマニラで1カ月ほど撮影したのですが、暑くて大変でした。朝から30何℃というくらい気温が上がって、苦労しました」
MC:暑さ以外に大変だったことはありますか?
「撮影した場所は、貧民街でした。そこで暮らしている方々は想像以上に苦労されていて…。最初はその暮らしを見守るだけでも、心が痛みました。この映画は腐敗した政治社会を描いていますが、その中で貧富の差を非常に強く感じましたので、胸に響くものがありました」
MC:激しいアクションで、お怪我はありませんでしたか?
「すでに他の記事でご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、ガラスが割れるシーンでの撮影中、その破片が顔に飛んできて、そのまますぐ病院に行きました。内側で3針、外側で4針を縫いました。首にも刺さってましたね。引退しないといけないかと思いました(笑)。顔中血だらけで…」
(会場から悲鳴)
MC:イ・ビョンホンさん、キム・ウビンさんとの共演はいかがでしたか?
「ウビンとはすぐに仲良くなりましたね。そんなに年も離れていないですし。僕の勝手な想像ですが…実際いくつだったかな…(笑)。楽しく撮影できました。ビョンホンさんとは共演シーンは少なかったのですが、同じく、本当に楽しく撮影ができました」
MC:お二人との共演で、特別印象に残ったことはありますか?
「とにかくイ・ビョンホンさんは、集中力がすばらしかったですね。それから台詞の発声が良いので、僕も頑張らないといけないなと思いました」
MC:いつかご一緒したい世界の監督は、どなたかいらっしゃいますか?
「日本の映画にも出てみたいんですよね。なかなか機会がないんですけどね。是枝裕和監督、中島哲也監督…素晴らしい皆さんとご一緒できたらと思って、いつも心はオープンでいます。あとは準備ですね。日本語での演技ができるかどうか…(笑)。(日本語で)いま、7年前より、どんどんどんどん、いいけど…まだ、ムリじゃないかな?(笑)」
(会場から「大丈夫ー!」の声)
「一生懸命頑張ります(笑)」