Q:本作出演のきっかけ、ラブストーリー作品に出演した印象も教えてください。
「作品に出演したきっかけは、原作を元に素晴らしいシナリオを完成させたホン監督から役をいただけたこと。そして、最初にキャスティングが決まっていたキム・ユンソク先輩と2人1役の役なので、先輩とシンクロしなければならない役でしたが、監督とキム・ユンソク先輩が自分の作品などを見て決断してくれました。また、原作をとても面白く読んだので、とても好奇心を持てる作品でした。
スヒョンが30年間忘れられないヨナとの良い記憶を作らなくてはいけなくて、気を使う部分が多かったです。自分にとってはとても難しかったんですよ。恋人同士のシーンは原作でも脚本でもとても重要で、ヨナを演じたチェ・ソジンさんとスタッフ全員と、集中して準備しました。自分自身、台本を見た時から、“ヨナ”の存在を最も重要だと考えていました。すごく優しい訳でもない男のそばに、何故ずっといるのかを悩みました。でもそれは“ただ愛しているからだ”と思いました。ヨナは、とても若い頃に愛した特別な存在なので、誠意をもって撮影に臨みました。ヨナとスヒョンがお互いを熱く愛したからこそ、30年後にスヒョンが訪れる理由がある気がしたんです」
Q:ピョン・ヨハンさんが演じた若いスヒョンは、様々な選択と行動を迫られますが、共感できる点はどんなところでしたか?また演じる上で気をつけたこと、意識したことがあれば教えてください。
「30年前の過去のスヒョンを演じる上で、一番共感できたポイントは、“誰かを情熱的に愛して、心を痛めることのできる人物”という点でした。そして、あのようなありえない状況が起きた時、皆さんはどうするか?という問いを観客に投げかけたかった。その質問に対して、自分は、監督とユンソク先輩と話をしながら解いていきました」
Q:ホン・ジヨン監督とのお仕事はいかがでしたか?
「監督はとっても繊細な方です。女性監督ということもあるので繊細なのだと思いますが、カリスマもあります。現場では俳優を自由に遊ばせてくれる監督。ただ野放しにするのではなく、ある程度土台(シナリオなど)を用意してくださり、その中で自由に表現できる場を作ってくださいました」