―作品について―
キム・ゴウンは「素敵な作品でごあいさつすることになりました」として「作品ができ上がってから特にたくさん連絡をもらった作品です。同僚の俳優陣や関係者の方々がたくさん連絡をくださいました。呼吸が長いので、その部分が心配でしたが“作品を見るために徹夜した。私の睡眠パターンが崩れた”という言葉を聞いたことが記憶に残っています」と感想を明らかにした。
ドラマの中でウンジュンは、貧しい幼少期を過ごしたが、明るくて堂々としている正直者で、どこに行っても愛される人物だ。十数年ぶりに予告もなく再び現れ、自殺幇助のために一緒にスイスに行ってほしいというとんでもないお願いをするサンヨンに戸惑う。
彼女は『ウンジュンとサンヨン』を小説のような作品だと言い、「最後に向かっていく話ですが、一歩一歩慎重に進むような作品です」とし「私はサンヨンの立場が理解できます。私たち全員とは言えませんが、ウンジュンの時も、サンヨンの時もあります。そうするしかない気持ちは理解できる気がします。人はとげとげしくもあり、考えや視野が狭くなることもあると思います。この作品で一番心が痛かったセリフは『子どもがそう考えたら、世の中はそうなる』でした」と語った。
続いて「とある考えを持ち、その考えが根付いたら一つの世界が作られ、その世界に入っていくことは一瞬で簡単そうですが、出るまで難しいと思ったことがあります。(その考えから)出てくるためにもがいた時間も思い出しながら、サンヨンはあまりにも遅くに出てきたと思いました。そのセリフを聞いた時、気の毒で身に染みました」と伝えた。
―パク・ジヒョンとの再共演について―
キム・ゴウンは、サンヨン役のパク・ジヒョンとドラマ『ユミの細胞たち』以来2回目の共演だった。彼女は「『ユミの細胞たち』では数シーンを共にし、バタバタと複数のシーンを撮影する中で少し会って呼吸を合わせたという気はしませんでした」としながらも「私はパク・ジヒョンという俳優が大好きでした。『ユミと細胞たち』の時も監督に演技がうまい俳優ですが、どのようにキャスティングしたのか尋ねた記憶があります」」と伝えた。
彼女は「『ウンジュンとサンヨン』は、サンヨンの話だと思います。だからサンヨン役がより重要だと思いました」とし「この作品を初めて受け取った時に私の役割は何かと考えながら、この作品のバランスを取り、黙々と長い呼吸をうまく引っ張っていくポジションだと思いました」と説明した。
それと共に「一方でサンヨンの感情の領域が広く深い叙事があり、20代から30代、40代の変化が大きい人物」とし「でも(パク・ジヒョンが)とても見事に消化してくれました。私は現場でウンジュンのようにジヒョンを見ていた気がします」と語った。
キム・ゴウンは「私がジヒョンの内面を見つめたとすると、ジヒョンは私の外的なものに気に遣ってくれました。とても寒い冬にどこで手に入れたのかわからない絨毛の肌着、毛皮のブーツのようなアイテムを準備してくれました」とし「“オンニ、これ”と言いながらクールに渡してくれて‘すごくかっこいい。心臓がドキドキする’と思いました。惜しみなく与える木のようでした」と笑った。