「僕はプライドが高い」ユン・シユン、今回のドラマで学んだこととは?
(全1ページ)
俳優ユン・シユンが『製パン王キム・タック』『サイコパスダイアリー』に続き、wavveオリジナル8部作ドラマ『You Raise Me Up』(脚本モ・ジヘ、演出キム・ジャンハン)で“自尊心克服キャラクター”を作り上げた。
これまで成長型のキャラクターを演じてきたユン・シユン。今回彼は、ジャージにカツラを被り、くたびれた姿を作り上げ、ピンクオタクな嗜好、男のプライドまで失ったヨンシク役で歴代最高の感動と共感を誘った。
『You Raise Me Up』は、30代のヨンシク(ユン・シユン)が、初恋の人ルダ(ハニ)に泌尿器科の患者と主治医として再会し、紆余曲折を経て人生の主人公になるセクシーなコメディードラマだ。同ドラマは「勃起不全(ED)」という大胆な素材を「自尊心」というテーマで表現し、主人公の成長物語を披露。wavveの新規加入者牽引コンテンツで1位、9月1週目のwavveドラマチャートで5位、全体プログラムチャートで7位を占めた。
ユン・シユン演じる30代の公試生(国家公務員の受験生)ト・ヨンシクは、ルダの現在の恋人ジヒョク(パク・ギウン)と三角関係になるが、純粋な愛でルダの心を手に入れ、就職にも成功し、勃起不全も克服する。
―『You Raise Me Up』で自尊心の低いヨンシクの成長ストーリーを披露されました。
「僕も自尊心が低いタイプだと思っていました。周囲にいる自尊心が低い人を観察して調べようとしたら、僕は恥ずかしくも祝福された人であり、プライドが高かったです。自尊心が低い人は、自分を表現することに消極的で、感情を最大限抑制します。それに比べると僕は感情表現も上手く、すべての感情が顔によく出ます。ユン・シユンという俳優が持つエネルギーを減らす過程が必要で、感情表現を節制しようと努力しました。ヨンシクが一歩ずつ踏み出す過程を披露し、成長して自信を見つけていくように、僕もヨンシクを通じて癒され、幸せになる感じがして楽しかったです」
―ヨンシクの勃起不全の状況、自尊心を失った姿などは演技が難しかったのではないですか?
「事務所で台本を見せられて、演技できるかと尋ねられました(笑)。40歳以降から薄毛など体に異常が現れるそうです。僕の健康が永遠ではないと気付きました。単純にエロい動画を見ておかしくなった僕の体を見て衝撃を受けるのではなく、身体の一部に問題が生じることを知っている姿で表現しました。身体的に健康な青年ではないということを知り、衝撃を受ける姿を見せようと思いました。机が震える演技は今考えても震えます(笑)」
―ヨンシクと似ている部分はありますか?
「しきりに自分の世界に隠れようとしていたところです。しかし、ヨンシクにはルダがいて、僕にも家族とファンがいました。僕が堂々と立って進む姿を応援してくれました。ヨンシクのように僕が立ち上がる瞬間も望んでいます」
―アン・ヒヨン(ハニ)さんとロマンスを演じてみていかがでしたか?
「(アン)ヒヨンさんが持つ最高の長所は、相手を楽にさせてくれるということです。恋人のように、妹のように接してくれるので、僕もルダに興味を持ち、魅了されました。僕はヒヨンさんの感性を受け取り、その中でリアクションしようと努力しました。そのおかげでとても楽しく撮影ができました。ヒヨンさんはとても性格も良く、気さくな方なので期待して撮影に挑みました。ロマンスの部分もラブリーでとても上手でした。ヒヨンさんは今でも現場が恋しいと話しています。素敵な相手女優と短い時間撮影できた頃が懐かしいです。ヒヨンさんもルダについて本人の経験と似ている部分が多かったと言っていましたが、僕も似ている部分がたくさんありました。未熟な僕が恋をしながら落ち着き、学んだ初恋なので、ヨンシクと似ていました」
―『You Raise Me Up』でカツラを被った姿など、見た目的にも壊れた姿を恐れませんでした。
「最初にカツラのフィッティングしたのですが、とてもボサボサに見えました。面白くなくて、ボサボサに見えるだけだと思っていましたが、カツラを被った姿は女性スタッフから好評でした。周囲の人からもカツラを被った姿がキャプチャーして送られてきました。とても反応が良かったのを見ると、カツラを被って正解だったと思います(笑)」
―ヨンシクはピンクが好きでしたが、ユン・シユンさんは何色が好きですか?
「モノトーンが好きで、物や服は無難で目立たないものが好みです。僕はインドア派で、ストレスを感じると自宅で一人だけの時間を過ごしながら発散します。帰宅時を考えてきれいにしてから外出するようにしています。寝坊してバタバタする状況でも可能な限り整理をしてから外出します」
―ユン・シユンにとってロマンスとは?
「ロマンスは、文字通り相手役に集中することだと思います。実はロマンスには自信がありません。作品のスコアも良くなかったので、自信がなかったのですが、ヒヨンさんと演じてみて自信がつきました。相手役の演技を受け入れる能力が生まれたら、僕もロマンスをもう少し楽しめると思いました」
―『You Raise Me Up』でコミック演技もこなしました。コミック演技は好きな方ですか?
「周りの人から『才能はないのに笑わせたがり』と言われます。神が才能を与えてくれるなら『ユーモア』が欲しいです。その才能にはすごく憧れがありますが、面白く演技をしようとは思いません。僕が面白くしようと演じても、面白くはならないからです。『You Raise Me Up』も笑わせるセリフと状況があり、それを演じる名品演技者がいたから笑えるシーンになったのだと思います」
―演じてみたい愛の物語はありますか?
「『You Raise Me Up』では、ヒヨンさんと僕が愛しながら熱かった瞬間をそれぞれの役割に活かしていました。最も熱かった瞬間に残っている感情を表現できるロマンスを演じたいです。今回演技をしながら昔の感情を治癒する時間がありました。まだ初々しい愛、未熟な少年のような恋がしたいです」
―30代半ばのユン・シユンが考える「愛」とは何ですか?
「愛は、年齢や状況に応じて異なると思います。30代半ばの僕は、何かを決定しなければならないと考えています。恋人、家族、友人、愛犬に対する責任を持たなければなりません。この人のために犠牲になり、必ず守っていくことが重要だと考えています・犠牲の精神が必要だと思いますし、僕が今でも待っている恋人は責任のある人です。僕が一生をかけて守りたいと思える人を待っています」
―これまでのフィルモグラフィ―を見ると、ユン・シユンは『製パン王キム・タック』『サイコパスダイアリー』『You Raise Me Up』のように、間抜けで無邪気に見えるけどギャップのある、そんなキャラクターを演じられるのがお上手ですよね。
「知り合いの後輩が『オッパは女でいえば、コンジ(シンデレラ)っぽい』と言ってくれたのが記憶に残っています。僕のかっこいい姿で拍手を受けるより、面白くも僕の足りない部分、カツラを被った姿を見て人々は情を感じ、応援してくれました。それが芸能人ユン・シユンの姿でもあります。バラエティで爆笑をさらうわけでもなく、話題になることもないですが、演技が十分でなくても応援して励ましてくださる方々がいます。その姿が演技に投影されるようです。僕の足りない部分に対して見栄を張らず、ありのままの姿をリアルに見せた時、応援してもらえるのではないかと思います」
―2009年にMBCシチュエーションコメディ『明日に向かってハイキック』でデビューし、10年以上演技をしながら成長したと感じられていますか?
「作品を一つずつ演じながら感じるのは、主演俳優といっても僕ができることは大きくなく、一緒にするものだと感じています。俳優たちと話をたくさんしながら、演技を受け入れることが重要だと思います。俳優としての僕は、少しずつ“謙虚さ”を学んでいます。良い演技のためには連結し、連帯感を持たなければならないということを悟りました」
―ヨンシクのように自尊心を克服した経験がありますか?
「今も克服中です。僕は役者として知られる前に新人が主人公を演じて50%の視聴率を記録したことで認識されました。(KBS 2TVドラマ『製パン王キム・タック』)新人の時から視聴率50%を記録した俳優が次の作品ではどうするか、人々は興味を持っていました。失望される結果の時は、やはりトラウマになりスランプとなりました。結果に対する圧迫と自尊心を克服することは、個人の人生の中で挑戦し、達成感を得ることでした。個人的な趣味、挑戦をしながら少しずつ達成し、乗り越えています。今も同じです。仕事も非常に重要で、情熱的に行っていますが、僕個人の人生も仕事と同じくらい情熱的でなければ危険だと思います」
―自尊心を失ったヨンシクにかけてあげたい言葉は何ですか?
「すごい挑戦をするのことが重要ではありません。僕がしたいこと、できることに対して心の声を聞いて、それに集中することが大事だと考えています。非常に小さな経験と達成感を得ると、自尊心が高い人になれると考えています」
(1/1ページ)