ニュース コラム グッズ 来日情報 お問合せ

全コーナー一覧

サイトマップ

▼検索したいコーナーをお選びください。

STAR INTERVIEW

9年のブランク?『パラサイト』、『愛の不時着』とヒット作ばかりの女優チャン・ヘジン

(全1ページ)
9年のブランク?『パラサイト』、『愛の不時着』とヒット作ばかりの女優チャン・ヘジン

昨年、“カンヌ国際映画祭”を皮切りに“アカデミー賞”の4冠王に輝いた映画『パラサイト 半地下の家族』の中で、格別な存在感を発揮した女優チャン・ヘジン。『パラサイト 半地下の家族』後も休む暇なく忙しい日々を継続しているチャン・ヘジンにとって、演技とは常に終わりであり始まりだ。

演技を9年間休んだ経験があるため、作品ごとに“これが最後”という考えで臨んでいることを明らかにした彼女。

チャン・ヘジンは映画『わたしたち』で現実味あふれる演技を披露し、ポン・ジュノ監督からラブコールを受けた。『パラサイト 半地下の家族』の中では、失業者家長の妻であり母親であるチュンスクとして実感できる演技を披露し、強烈な印象を残した。その結果、世界的なスポットライトを浴び、ドラマ『愛の不時着』、『出馬表』、『産後養生院』まで休む暇なく忙しい日々を継続している。そんな彼女が『エビギュファン』では、また違う母親の姿を描き出した。

映画『エビギュファン』は、妊娠5ヵ月目の妊婦トイル(クリスタル(チョンスジョン))が、15年前に連絡を絶った父親と家出したお腹の子どものパパを探す旅に出る弱り目にたたり目の幾重にも重なったコミカル作品だ。チャン・ヘジンは劇中、トイルの母親ソンミョン役を演じた。チャン・ヘジンはソンミョンを通じて、これまでの出演作で演じた母親たちとはまた違う魅力を披露した。娘トイルに劣らず堂々としていて、熱いながらも冷徹さを失わない人物だ。

9年のブランク?『パラサイト』、『愛の不時着』とヒット作ばかりの女優チャン・ヘジン


Q:『パラサイト 半地下の家族』で世界的なスポットライトを浴びたが、変わったことはありますか?

「現場で感じますね。世間が私に親切な感じがするというか。私の演技が上手だったというわけではなく、作品のおかげだと思います。私自身は変わっていません。少し忙しくなりましたが、心がけはまったく同じです。作品を選択する時、伝えたい話を選択する基準はまったく同じです。重くない話をやりたかった時期と、楽しく明るく物静かな演技をしたい時に『エビギュファン』に出会いました」

Q:家族の反応はどうでしたか?

「淡々としています。本人たちにとっては、他人ごとなようで(笑)。役者ではないので、どれほど光栄なことかが分からないようです。夫は会社の社員から会議中に『奥さんが出ているのに会議になるのか!』と怒られたそうです(笑)。夫は『妻がなんとかするでしょう』と言ったと話していました。娘の友達も、母親が私だということを知らない友達が多いです。先生すら知りません。知っている友達もあえて『あの子のママは誰だよ』と話をすることもないですし。わずかに息子の子どもの家だけで大騒ぎが起こりました。うちの家族は逆に淡々としているので、感謝しています。淡々としていなかったら『私はこうなのよ』と言ったと思いますが、あまりにも淡々としていて仕事の延長線のようなんですよ(笑)」

Q:『エビギュファン』のシナリオを受け取り、どうでしたか?また、題名を見てどのような感じを受けましたか?

「シナリオを読み、テンポ感がすぐに感じられました。とてもおもしろくて、スイスイ読めました。シーンがすべて見えるような感じでしたね。題名だけ見て、尋常でないと感じましたが、読んでみるとさらに尋常ではなかったです。初めての場面から驚きました。驚くべき事件がずっと起きるのですが、自らの幸福を求めていく物語のようでした。トイルの成長記ですが、結局は皆の成長記でした。世の中を見る心が少しずつ広くなって、人を受け入れるきっかけになるような感じでした」

9年のブランク?『パラサイト』、『愛の不時着』とヒット作ばかりの女優チャン・ヘジン

Q:前作『ニナネナ(俺もお前も)』、『愛の不時着』でも母親のキャラクターを演じましたが、今回また母親のキャラクターです。

「正直、私はホフンママ(カン・マルクム)役を演じたかったです。それがとてもおもしろかったんです。制作会社の代表とチェ・ハナ監督から『絶対にソンミョン(を演じて)』と言われました。なぜソンミョンでなければならないのかとシナリオを見たところ、最後の場面がとても良かったんです。この場面のためにソンミョンが存在しているんだろうと思えるほど。魅力的なキャラクターはホフンママでしたが、最後の場面が与える新鮮な感動にびっくりしました。固定概念にとらわれているのを破るシーンなので、良かったです。この作品に出るべきだという結論を出せました」

Q:劇中、トイルのように子どもが結婚前に妊娠したと報告してきたらどうしますか?

「うちの娘だけを愛してくれている男性なら、私はOKです。ですが、トイルのように5ヵ月になるまで言ってこなかったら、それはさびしいと思います。あらかじめ話してくれれば、慌てないと思いますし、私の性格上、子どもが望むなら『分かった』と言うと思います」

Q:『エビギュファン』でクリスタル(チョン・スジョン)さんと初共演されましたが、どうでしたか?

「スジョンさんは、本当に人に対する先入観がありません。人を『こういう人だ』と先に決めないんです。ありのままを受け入れる人でした。“f(x)のクリスタル”のイメージだったのですが、トイルでした。容姿だけアイドルで、心はすでに女優として準備ができていて。思ったより気さくで心が温かい子でした。ある日、撮影現場ですれ違った時にシャンプーの香りがすごく良くて。『いい香りだね』と話したところ、シャンプーの名前を教えてくれて、新しいものがあると言って数日後に持ってきてくれました。ほんとに少しずつ使いました。家で『スジョンがくれたものだからむやみに使わないで』と言いました(笑)。また、撮影中に私の誕生日があったのですが、自分のお金でケーキを買ってきてくれて、歌も歌ってパーティーもしてくれました」

9年のブランク?『パラサイト』、『愛の不時着』とヒット作ばかりの女優チャン・ヘジン

Q:『エビギュファン』を見た観客からの反応はどうであってほしですか?

「とにかく笑ってほしいですね。“なんでああするの?”と思うよりも、“そういうこともあるよね”と、前向きに見てほしいです。感動ポイントも少しあって。“失敗しても、全てがだめになったわけではない”と思ってほしいですし、コロナで大変な状況ですがまた違った楽しさを感じてもらえたら嬉しいです」

Q:昨年『ニナネナ』のインタビューでも、常に終わりであり、始まりだとおっしゃっていました。今回の作品でも同じ気持ちですか?

「そうですね。毎作品、出演するたびに最後だと考えて演じます。初心を忘れないようにという意味も込めて(笑)。同時に何作品かに出演しても“これが最後だ”と思っていますね。次の作品のためにエネルギーを残さず使い切るので、もう一度始める時すでに燃え尽きた状態なので、またスタートする力が湧きます」

Q:チャン・ヘジンの夢は何ですか?

「“人間チャン・ヘジン”としての夢は、良い母になることです。言葉にしなくても、横にいるだけで頼りになる、頼もしさを感じられる、そんな母になりたいです。“女優”チャン・ヘジンとしては、メロ作品に出演することです。『マディソン郡の橋』のような中年のロマンスを演じてみたいです。9年休んでしまったため、休んでいるときの自分の年代の恋愛物を演じることができませんでした。その時はわからなかったのですが、今は中年の美しい恋愛の魅力に気づいたので、出演してみたいですね」

(c)STARNEWS
(1/1ページ)
≪前へ
次へ≫