29歳となるパク・ウンビン、20代最後に思うことは?
(全1ページ)
女優パク・ウンビン。子役出身女優が成長し、視聴者のもどかしさを解消してくれるスカッと発言をユーモラスに操る女優となった。
彼女は14日に放送が終了した、SBS 金土ドラマ『ストーブリーグ』で、韓国のプロ野球団唯一の女性運営チーム長、最年少運営チーム長であるイ・セヨン役を演じた。
イ・セヨンは、自身が所属しているドリームズの再建のために孤軍奮闘した。ドリームズに新たに赴任した団長ペク・スンス(ナムグン・ミン)がシーズンを準備する過程で彼を理解し、信頼しながら誰よりも心強い彼の助っ人となり、ドリームズに吹き荒れた危機を一つ一つ解決した。
ペク・スンス(ナムグン・ミン)のそばでイ・セヨンは、独自のストーリーを描いた。スカッとする発言で笑いと、誰よりも愛を注いだ。全力で仕事に励む運営チーム長イ・セヨン、そして演技で視聴者の愛を導き出したパク・ウンビンのおかげで、『ストーブリーグ』の最終回(16話)は視聴率19.1%(ニールセンコリア全国基準)を記録し、成功を収めた。
『ストーブリーグ』を終えた後、イ・セヨンの余韻を胸に抱いたパク・ウンビンにSTARNEWSはインタビューを行った。
―ドラマの放送終了後に褒賞休暇がありましたが、参加できなかったそうですね。残念ではなかったですか?
「残念でしたが、休暇に行った方々がたくさん写真を送ってくださいました。ビデオレターを送ってくださった方もいて、心はサイパンにいましたね」
―『ストーブリーグ』に対する評価が高く、視聴率も良かったです。こういった成功は予想していましたか?
「作品を始める前に視聴率の期待より、目標が一つありました。“撮影時は笑いながら楽しく挑みたい”という目標です。撮影をしながら達成できました。満足のいく日々を送っていましたが、視聴率まで期待以上の成果を挙げる様子を見ながら不思議でもあり、感謝しました」
―野球をテーマにしたドラマでしたが、普段から野球が好きだったり、知っていましたか?
「ルールは知っている程度でした。スポーツは母が好きで、(私は)有名な韓国代表選手の試合がある時に見る程度で。今回(ドラマの中で)野球関連運営チーム長役を演じることになり、野球の勉強をしました。野球の魅力を垣間見ることができて、良い時間でした」
―“人生キャラクター(自身が出演した作品の中で、最も素晴らしい演技をした役のこと)”という反応が出るほど視聴者の好評が続きました。いかがでしたか?
「感謝です。役のために努力したのは確かですが、良かったのかは分からないです。今回足りなかった部分については、別の形で悩む必要があるのではないかと思っています。人生キャラクターと言ってくださる作品に出会うことができてよかったと思っています」
―『ストーブリーグ』に出演した俳優陣は演技に没頭しすぎていたそうですが、パク・ウンビンさんは没頭しすぎたことはありましたか?
「最後回ですね。“ドリームズ”が“ジェソンドリームズ”ではなくなった時、喜ぶべきだったのですが嬉しいだけではありませんでした。制服が緑から赤に変わって、寂しさもありました。そんな感情が省略されたままに放送されてしまいました。個人的にジェソンドリームズとの別れは名残惜しかったです。親会社(ジェソングループ)が貧弱で辛い思いをさせられたとしても、私にとっては子どもの頃から好きだった生まれつきの信仰のようなジェソンドリームズです。父についての思い出が詰まっており、守れるものは守れてよかったです。でも、根底から揺さぶられる経験をしたことが、悲しい感情として身に染みました。喜ぶべき瞬間に、嬉しくなかったんです。その時、没頭し過ぎたんだと思いました」
―ドラマの中で視聴者が共感したイ・セヨンの名シーン、名セリフもペク・スンス団長に劣りませんでした。パク・ウンビンさんが選ぶ名シーンはどこですか?
「私の(登場)シーンを覚えてくださっていることに感謝です。7、8話にあった内容を記憶しておられるのはすごいことだと思いました。劇中、多くの名セリフが登場し、名シーンも良いものが多かったです。
あの時(7話/イ・セヨンがソ・ヨンジュ(チャ・ヨプ)に言った言葉)『度が過ぎるのはお前だ』を、叫ぶか、かっこよく言うか悩みました。結果、スカッとするために声を上げる方向で合意したシーンです。
運営チーム長として節度のある姿を見せなければならない時だったので、声を上げることが本当に良いのかとも悩みましたが、人間関係でのモヤモヤに対し、誰かが代わりに声を上げることにカタルシスを視聴者の方が感じられるようで、やって正解でした。また、チャ・ヨプさんは演技が上手だったので、自然と声が出ました。みんな演技が上手で、私も自然に演じることができました」
―しっかりしたイ・セヨンを描いたパク・ウンビンさん。実際の性格も似ていそうですね。また、パク・ウンビンさんが持っている(人生)信念はありますか?
「私の性格は外柔内剛です。信念はあるものの、公にするのは恥ずかしいです。セヨンも私も正しい方向に向かおうとする人だと思うので、そういう点でシンクロ率は高いと思います」
―『ストーブリーグ』への愛情は格別なようですね。パク・ウンビンさんにとって『ストーブリーグ』はどのような意味を持つ作品ですか?
「このドラマで初めて経験したことですが、女優さんがいない環境は初めてでした。そのおかげで、他のチーム長とも厚い繋がりを形成できたように思います。同僚愛をたくさん感じた作品でした」
―『ストーブリーグ』後はどんな姿を見せてくださいますか?
「今後どのような選択をするか、どの道が合っているのかよく分かりませんが、何でも一生懸命頑張ってみようと思います。未練を最小限に抑え、後悔もしない方向にしようと」
―今年、韓国の年齢で20代最後となりますが、30代のパク・ウンビンはどうなるでしょうか?
「いつこんなに年を取ったのか…。作品を終える度に一歳ずつ年を重ねてきました。時間が速く流れている気がします。29歳になって特別何も考えてきませんでしたが、周囲から『9が付く年は気をつけて』という話を聞いて、真実を知りました。思いもしませんでした。韓国の年齢で29歳ですが、外国で暮らすと満年齢ではあまり響かないですよね。年齢が世界中で共通していないので、年齢に対する危機感のようなものは持っていないです。所属事務所の社長が『女優に年齢はない』と言うので、所属事務所のプロフィールから年齢を削除しました。だから、私自身そこまでこだわらないように努力しています」
(1/1ページ)