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STAR INTERVIEW

恋愛物は却下された!イメージ転身に挑んだラ・ミランの失敗とは?

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恋愛物は却下された!イメージ転身に挑んだラ・ミランの失敗とは?

コメディ演技の達人のように思えるが、コメディ演技が一番難しいという女優。誰かを笑わせるのは血のにじむような仕事だと言うが、喜んで誰かを笑わせる女優“ラ・ミラン”。彼女は、テレビと映画を行き交いながら確実に地位を固めてきた。

映画側では、ラ・ミランの存在はテレビとはまた違う。端役を終え、笑わせる助演を経て、ある瞬間ある分野で独特な存在で地位を固めたのだ。

それは、女性が主人公の映画が少ない韓国映画界で、彼女だからこそ可能な女性が主人公のコメディ映画カテゴリーを作り上げたこと。

韓国で12日に公開した『正直な候補』(監督チャン・ユジョン)は、そんなラ・ミランの長所が120%発揮できる映画だった。嘘は朝飯前の当選3回目の国会議員が選挙を前に、突然嘘がつけなくなることで繰り広げられるストーリーを描く。ラ・ミランは嘘がつけなくなった国会議員チュ・サンスクを演じ、“正直な”笑いを披露する。

Q:『正直な候補』に出演された理由は何ですか?

「オファーが来たので(笑)。本(シナリオ)が面白かったです。原作(※)があるとは思えないほど、韓国に合わせてよく作られていました。原作は国会議員が男性で、非現実的な展開もあります。チャン・ユジョン監督がコンセプトだけを活かし、うまく脚色されていました。元々、チャン・ユジョン監督と仕事をしてみたかったんです。ミュージカル界では有名で、JTBCバラエティ番組『部屋の隅1列』に出演された回を見て、コメディに対する考えと姿勢などがよく理解できました。チャン・ユジョン監督なら信じられると思いました」

※原作はブラジル映画である『O Candidato Honesto』

Q:ワントップ主演はプレッシャーではなかったですか?

「それはもう受け入れようと思いました(笑)。それよりはコメディであることがプレッシャーに感じましたね」

Q:ラ・ミランといえば、コメディ専門のイメージがあります。

「専門職でしたね(笑)。誰かを笑わせることはとても大変なことです。血のにじむような仕事だと思いますし、お笑いを仕事にされている方を見ると本当にすごいなと思います。私は台本があるからコメディ演技ができるわけで、なければ誰かを笑わせることはできないと思います。

イメージが付くのは、それだけ印象的だったという意味だと思います。それでいいと思う一方で、自分を型にはめたくないとも思っています。その時期には(イメージが)あっても、次には取りたいです。次は恋愛(ドラマ)の達人と言われるよう挑戦したいです(笑)。私たちだけで予告編をいくつかのバージョンで撮影して、キム・ムヨルさんと恋愛やメロ作品のように作ったらどうかとアイディアも出し合いましたが、真顔でした(笑)」

Q:監督が男性主人公を女性主人公に変更し、ラ・ミランだからできたと言っていましたが、それはラ・ミランさんに頼っているという意味にもなりますよね。

「男性主人公を女性主人公に変えること、それ自体が最も大きな変化です。頼っていると言うより、それが最も効果的だったとの意味で、そして、ラ・ミランだからできたというのは、それだけ私が独歩的だという、…もう分かりません(笑)」

恋愛物は却下された!イメージ転身に挑んだラ・ミランの失敗とは?

Q:ダンスを踊るシーンが2回ほどありますが、どちらも素晴らしかったです。

「ガールズグループ出身なので…(笑)。序盤の、飲み屋で踊っているシーンは、監督が練習しろと言っていたのですが、私を含めたソン・ジョンハクさん、チョ・ハンチョルさん3人全員が拒否しました。お酒を飲んで踊っているシーンなら、現場でやろうと。現場のリズムを活かすのが対峙だと思いました。みんなステージに立った経験があるので、即興で息を自然に合わせながら踊りました」

Q:キム・ムヨルさんが補佐官として登場しますが、ああいう補佐官がいたらこれ以上望むことはないというくらいのキャラクターですよね。夫として登場するユン・ギョンホさんとのやり取りも良かったです。

「キム・ムヨルさんが『正直な候補』に出演するというのも意外でした。コメディで補佐官役なのに快く出演を決定されたと聞きました。現場でキム・ムヨルさんが一番面白かったと思います。とぼけた感じというより、真面目にやっているのに面白いから良かったです。

ユン・ギョンホさんは『僕の中のあいつ』で共演した経験がありました。面白い人のようで、気が弱いんです。浴室で濃いキスシーンを撮影したのですが、私は経験があったけどギョンホさんは初めてだったんです。何日も前から緊張していました。5~6回撮影したのですが、首を絞めるかのようにホラーな感じで映っていました(笑)」

Q:3選国会議員ですが、姑の電話は膝をついて受けていますね。

「もともとは違ったのですが、変化をつけようと話したんです。後に出てくる部分を考えると、最初にそうすることでさらに面白くなるなと思いアドリブで演じました」

Q:現場での論議が熾烈でしたね。

「どうしたら面白さを誘発できるのか、話し合いを何度も重ねました。コメディ映画なので現場も楽しいように感じられるかもしれませんが、熾烈でした。こうするともっと面白い、いや、こっちのほうが面白いと。監督バージョンで撮影し、私バージョンで撮影し、それらをうまく合わせていく過程が熾烈でした」

Q:どういうテンションでいくのか、もっとオーバーにするか、維持するか、そういうところが大変そうですがいかがでしたか?

「本当にそうでした。最初のシーンは、嘘がつけなくなってしまった初日のシーンでした。シナリオでは稲妻のように叫ぶだったのですが、それは違う気がしました。最初からそうだったらちょっとイカれてる人だし、普段はそういう反応はしないだろうと思ったので。その日一日は、朝から出版記念会、ラジオ出演など映画の中で長い一日になる日でした。なので最初のトーンをどう維持すればだんだん面白くなっていくか、そこをつかむのが大変でした」

恋愛物は却下された!イメージ転身に挑んだラ・ミランの失敗とは?

Q:チャン・ユジョン監督とはいかがでしたか?『ガールコプス』も『正直な候補』も主演はただ主演であるだけでなく、編場でもリーダーの役割をしなくてはいけないのではとおもうのですが、どうですか?

「いろいろな仕事をしてきましたが、ああして監督とご飯を食べ、お酒を飲んだのは初めてだったと思います。どうしたら面白くできるかの答えが出ないので、次のシーン、次の日のために食べ飲みながら話し合いました。

主演の役割は、私よりも一緒に演じられる片野リアクションが重要だと思っています。私がご飯食べようと言っても、飲みに行こうと言っても、いやだと言われればそれまでですから。ですがみなさんよくリアクションしてくれました。良い方々にお会いしたので、私が何かをしようとせずとも自然に出来上がります。キム・ムヨルさんのような場合、お酒が飲めないのにいつも最後までいてくれました」

Q:共演される方との関係がとても良いですが、ノウハウがあるのでしょうか?

「ありますよ。まずは食べさせることですね。みなさん思ったよりあまり食べられない方が多くて、無理な場合は口座にお金を振り込みます(笑、冗談)。良い方々に出会えたということです。みなさん私を受け入れてくれくださるので」

Q:『ガールカプス』も『正直な候補』も、女性が主体となり主人公であるため、一部では悪く書く人もいましたね。

「それが自分にとって負担になったり、心配になったりはしていません。攻撃ではない攻撃をするために力を使ってくれて感謝してます。とはいえ、怖さもあります。ある瞬間、そういった悪質なコメントが事実と捉えられて、そこからイメージにも打撃があり仕事ができなくもなりますし。それでも違うと信じてくださる方が多いので、おかげで仕事ができているのではないのかなと思います」

Q:悪質なコメントを書く人たちがいる反面、応援する人もいらっしゃいます。

「今回の映画も、女性監督に女性主演なので、いろいろな意見があると聞きました。最近は、一方に偏る人が多い気がします。両極端に分かれるのではなく、間がいてくれたらと。お互いを認めるのも悪くないと思いますよ」

Q:映画を観た人が、映画のように正直な国会議員がいたらいいなと言っていました。

「そうなってしまったら大変ですよ。正直な政治家が必要なのではなく、賢明な政治家が必要だと思います。私の場合ですが」

Q:映画のように嘘がつけなくなってしまったらどうしますか?

「そうなったらそうなったで、そう生きていきますよ。これまでも、嘘や偽りなく生きてきたと思っています。なので嘘がつけなくなるという怖さはないですね。今とそんなに変わらないと思うので」

(嘘をつかないというラ・ミランに対し)
Q:記者はイケメンですか?

「どんぐりに似ていますね」

Q:『正直な候補』が1,000万人観客動員を果たしたら国会議員に出馬するという公約を掲げられましたね。

「話の延長線で出たものです。ですがだからといって取り消したくはないですし。そこまでいかないということはわかっているので、ああいう公約を掲げました。本当になってしまったら『嘘でした』と国民に謝罪し、制作者代表が頭を丸めることで話がまとまっています」

恋愛物は却下された!イメージ転身に挑んだラ・ミランの失敗とは?

Q:ポン・ジュノ監督の『グエムル』で“パルドンドンおばさん”として出演し、映画でも経験を積まれ始めました。ポン・ジュノ監督の『パラサイト 寄生虫』が韓国映画に新たな歴史を刻んでいます。

「(ポン・ジュノ監督から)読んでいただけたら嬉しいです(笑)。本当に韓国映画が世界的に認められ、誇らしいです。『パラサイト』をきっかけに、ああいった作品が多く作られるといいなと思います」

Q:徐々にオファーされる役やストーリーが多様なものになっていっているようですね。

「オファーしていただける役が様々になりました。その中で私に望まれるものも変わってきている感じです。感謝しています」

Q:そういった作品の中で選択の基準は何かありますか?

「以前は、作品を選ぶとき3つの基準がありました。作品が本当に良いもの、作る人たちがすごく良い、お金を多くくれる。この中の一つが当てはまれば選んでいました。今もそうです(笑)。3つ以外に他の条件を探すのが大変です」

Q:もう一度バラエティ番組に出演したいという気持ちはありますか?

「出演したいですが、バラエティが私に何を望んでいるのかで、違うと思います。最近は一人バラエティも増えていますし、ラーメンを作るだけだったりもありますよね。私上手なんですよ(笑)。私が料理をして誰かに食べさせるコンセプトならどうだろうという話も合ったのですが、料理を作るのって簡単じゃないじゃないですか。機械音痴なので、一人で撮影してSNSもできないので…」
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