ハン・ソッキュが語る、チェ・ミンシクの存在…「世宗とチャン・ヨンシルのような関係」
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俳優ハン・ソッキュは、二度目の世宗役でスクリーンに帰って来た。
彼は2011年に、SBSドラマ『根の深い木-世宗(セジョン)大王の誓い-』で世宗役を演じ、今回は約8年ぶりに映画『天文:空に尋ねる』(監督ホ・ジノ)で世宗役となった。
同じ俳優が演じる同じ役割だが、映画『天文:空に尋ねる』の世宗は『根の深い木-世宗(セジョン)大王の誓い-』で披露した姿とは異なる。
『天文:空に尋ねる』は、朝鮮に時間を作ろうとした世宗大王と、彼の手となったチャン・ヨンシルの話を描いた作品だ。朝鮮最高の科学者として知られているチャン・ヨンシルは、世宗24年に発生した安與(アンヨ/王が乗る駕籠)事件についての記録以降、歴史から消えた。世宗が可愛がられ、複数の業績を残したチャン・ヨンシルだが、彼が監督した安與が壊れて世宗が怪我をして以降、歴史の記録からチャン・ヨンシルという名前が消えたのだ。『天文:空に尋ねる』は、この記録の空白を想像力で満たした映画だ。
今回の映画では、先輩であり、友であり、演技の同志であり、彼をよく理解してくれている“ミンシク兄さん(兄さん)”こと俳優チェ・ミンシクと共演しているため、さらに特別なものとなった。
ハン・ソッキュは、世宗とチャン・ヨンシルの特別な関係について「僕にとってその人物がミンシク兄さんだ」と愛情を示した。
―再び世宗役を演じられますね。
「職業が俳優なので、“僕はどんな人なのか”というようなことをよく考えます。演技者という職業は、元々人を考えます。とても良い点から、悪い点まで。ミンシク兄さんもそうらしいです。ミンシク兄さんが『僕にとって、演技は死んだら終わる勉強だ』と言っていたのですが、まさしくその通りだと思います。僕はキャラクターを作ることが演技だと思っていました。ところが、演技を続けてみるとそうではなかったんです。結局、演技は僕がするものであり、僕の“状態”を超えての演技はできないだろうなと。僕の想像力、その中から出てくるもので、良くなるためには、僕が良くなければならないと思いました」
―以前演じた世宗と『天文』の世宗はどのような点が違いますか?
「今回は母を思いながら世宗を演じました。世宗の母は、男家族を全員夫に殺された人物です。子どもたちは母親の影響をすごく受けますよね。母親からすべてを学びます。話すこと、食べること、避けなければならないことなど。イ・ドにも母親からの影響があったはずです。演じながら、母親とイ・ドの関係を表現しました。
『根の深い木-世宗(セジョン)大王の誓い-』の時はこういう考えはできなかったので、父親の影響を受けたイ・ドを表現しました。今回は母親の影響を受けたイ・ド、そしてその人とチャン・ヨンシルとの関係を考えて演じました」
―チェ・ミンシクさんとのケミ(ケミストリー、相手との相性)が良いですよね。
「人はみんな興味が異なりますよね。僕が『人は何に反応するのだろうか?』というような話をすると、これを聞いた人は変に思うんです。“この人、演技はうまいのにおかしい。少し天然だ”というふうに。関心事が違うので、それは仕方がないと思います。僕も他の人が僕の興味のない話をしたらしんどいので。
ですが他の人は『おかしい』と言っても、ミンシク兄さんは違うんです。ヒョンに質問すると『ソッキュ、僕の考えはこうだ』と答えてくれます。その答えを聞くと、それもまた僕と似ていて。兄さんも僕に『ソッキュ、これはどう思う?』と尋ねてくれ、僕が答えると兄さんも『僕もそう思う』と言ってくれます。それがまさに世宗とチャン・ヨンシルの関係と似ているなと思いました」
―チェ・ミンシクさんとは今回の作品を通して仲良くなられたのでしょうか?
「今回の作品でではないです。大学も一緒でしたし、離れていた期間もありました。
関心のある部分は似ているのですが、見る視点がちょっと違って。ヒョンが表現し、完成させる演技のスタイルと、僕が縁実事とは少し違ってきます。ですが最終的には同じなんです。『演技は死んだら終わる勉強だ』というヒョンの言葉は、僕もそう思います。表現は違いますが、兄さんとは通じる何かがある、心強い存在です」
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