イ・ビョンホンが明らかにした#白頭山 #ハ・ジョンウ #ハリウッド #寄生虫
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イ・ビョンホンは、映画の目標を正確に理解する俳優だ。
『白頭山』(監督イ・ヘジュン、キム・ビョンソ)は、白頭山が爆発し朝鮮半島に多大な被害を与える中、最終爆発を防ごうと尽力を尽くす人々の物語だ。
イ・ビョンホンは、二重スパイである北朝鮮の武力部所属リ・ジュンピョン役を演じた。映画を導き、時には笑わせ、時には泣かせる役柄。
時にはアクションもあり、イ・ビョンホンが舵を取ったことで、『白頭山』という船は、紆余曲折の末に目的地へ無事到着することができるのだ。
―『白頭山』にはなぜ出演を決めたのでしょうか。
「実は少し否定的なところがありました。シナリオが良すぎて、俳優によって違いますが僕はあまりにもよくできたシナリオにはさほど魅力を感じない方なんです。あまりにもスムーズだと、逆に欠点が感じられないので。ところが、ハ・ジョンウさんが先にキャスティングされ、電話がかかってきました。
そうして、次第に積極的になっていったんです。ハ・ジョンウさんと一緒に仕事をしてみたかったですし。そして、2人の監督に出会い、製作者であるキム・ヨンファ監督に出会って出演することを決めました。バディ映画の性格上、共演しながらお互いが作り出すものが生まれんですよね」
―公開前日の18日にマスコミ試写会を通じて初めてご覧になられたと思いますが、満足されていますか?
「出演した映画に対し、満足しているとは言い切れないですね。当然、心残りがあります。長時間の後半作業が必要な映画ですが、時間が足りなかったので物足りなさが感じられました」
―様々な俳優陣の中で際立つ部分がありました。
「本当ですか?全員が昨日初めて視聴して、僕の分量がはるかに多かったと言っていて、僕も同じことを思いました。映画の流れの関係上、編集されたところが多いです。『インサイダーズ/内部者たち』がヒットして『インサイダーズ/内部者たち:オリジナル』が公開されたように、『白頭山』もヒットして『白頭山:オリジナル』が公開されたら良いなと思います」
―二重スパイなのにしらじらしい面が多かったですよね。
「しらじらしいのはシナリオ通りに。北朝鮮人ですが、全羅道(チョンラド)の方言にロシア語まで話すのを見て、どういうキャラクターか分かりました。隙があるように見えて、ある時はとても鋭く冷静です。一言で説明することはできないですが、見当がつかない人物です」
―バディを組んだハ・ジョンウさんとアドリブで演じることが多かったようですが、いかがでしたか?
「多かったですね。“タモ”の話はシナリオにあったのですが、セリフの裏話は2人で作りあげました。コーラを飲んで“サコル”(社会主義コーラ)と言うのもアドリブです。略語というのは若者が作りますが、そんな略語が、僕のようにある程度年を取った人には抵抗感もあり、おもしろくもあります。そんな略語に初めて接した北朝鮮の人々も同じ反応ではないだろうかと思ったんです。最初は抵抗感を示しても、おもしろくて続けられるような」
―チョン・ドヨンさんが妻役でサプライズ出演されますね。
「僕も知りませんでした。直前に知ったんです。こうして大女優さんがワンシーンに登場し、映画を豊かにして観客を驚かせるんだろうなと思ました。一方で、あまりにも大御所の方が出てくると、ストーリーより印象が強くて観客の感情に反発しないだろうかという心配もありました。ですが、昨日映画を先に見た方々がリ・ジュンピョンの家庭事情が2人の出会いであり、あえて説明しなくてもレイヤーを作ってくれたというので幸いでした。実はチョン・ドヨンさんとのシーンがもう少しあったらどうだっただろうか、とも思ったりしたので、心残りもあります」
―複数のシーンが編集されたようですが、最も残念な点があるとしたらどこですか?
「娘とのシーンですね。一番好きだったシーンなので残念です。最後のハイライトを控えて感情が爆発してはいけないので、編集されてしまいました。娘役のキム・シアちゃんは驚くほど演技が上手でした。キム・シアちゃんのお母さんにも、『韓国に優れた俳優が誕生した』とお話ししました。なのに、その演技が編集されてしまい、申し訳なくなりました」
―ハ・ジョンウさんとの共演はいかがでしたか?
「ハ・ジョンウさんは本当に瞬発力がある人です。その瞬間瞬間、ウィットに富んでいる演技をされるんです。普段からユーモアセンスは感じられますが、それを演技に移せない人っているんですよ。ハ・ジョンウさんはユーモアとウィットを演技で使える俳優さんです。
普段から様々なイベントで偶然会うと、必ず共演できたらおもしろそうだという話をしていました。やっと共演することになり嬉しいです」
―今回は、2人のコミカルなやりとりが多いですが、正劇で対戦したら別の緊張感があっただろうと思われます。
「それはそれなりにおもしろかったと思いますよ。でも『インサイダーズ/内部者たち』と『王になった男』、『それだけが私の世界』などを経て、観客が僕に期待していることがあるだろうし、ハ・ジョンウさんにもウィットとユーモアなどを期待していると思います。だから、2人がコミカルにぶつかることを期待しているのではないかと思ったりしますね」
―『白頭山』では何が最も難しかったですか?
「特別難しい撮影があったというより、僕が100%理解することが始まりでした。僕が理解しても観客が理解できないようなポイントは、どのように演じたら納得してもらえるかとても悩みました」
―『アジョシ』のウォンビンさんのように自ら髪を切るシーンがありますね。
「映画を見た人から、元々北朝鮮でヘアデザイナーをしていたのかと尋ねられました。専門的な手入れの仕方を学んでみようと思い、いつも僕のヘアを担当するデザイナーさんから学びました。でも、専門的なはさみとは異なり、大きなはさみで切るのは危険で、難しかったです。少し恐怖でもありました、どこを切ってしまうか分からないので」
―『白頭山』はどのような意味を持つと思いますか?
「さっき話したスムーズというのは、正形成があるハリウッド映画みたいだという意味です。大きく予想から外れない展開。そんな展開を見せ物として作り上げることができそうだと思っています。
かつては韓国映画のブロックバスターについて“ハリウッド級スケール”、“韓国でこのような映画が”、“韓国でこのレベルはよく作った”というふうに話していました。ところが、ある瞬間からそういった声が出てこなくなったんです。『白頭山』も同じです。韓国映画が再び成長したようです。CGはハリウッドと差がなく、同じレベルです」
―ハリウッドでCG作業を多くされてこられたと思いますが、『白頭山』はいかがでしたか?
「ハリウッドで映画を撮る数ヶ月前にCGがあるシーンを3Dで先に作ります。それを監督と俳優、スタッフらが共有します。だから、どのように動いて、どのようなリアクションをして、カメラはどのように動くかをすべて正確に把握することができるんです。どの程度大きな建物が崩壊するのか、どれくらい大きな石が飛んでくるのかを知ってこそ、どの程度のリアクションをすべきか想像しながら演技をすることができるから。
『白頭山』もそうでした。どのようなCGになるかが3Dであらかじめ具現されており、アクションとリアクションをよくマッチングさせることができました。例えば、バスがくるりと回ったとしたらどの程度動くのか、そしたらそこに合わせて体を揺らすという感じですね」
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