俳優チョン・ジョンミョン（39）は、映画『顔のないボス』（監督ソン・チャンヨン）のラウンドインタビューに答えた。

同映画は、血も涙もない冷酷なヤクザの世界、素敵な男としてカッコいい人生を生きられるという一心で最高の座に上り詰めたが、果てしない陰謀と裏切りの中で全てを奪われる危機に瀕したボスの話を描いた作品。実際のヤクザの話をベースにシナリオ作りを行った作品で、約9年もの制作期間を経て誕生した。

チョン・ジョンミョンは劇中、サンゴン役を演じた。サンゴンはヤクザの世界をリードしていく中心人物。いつも冷静に感情のコントロールをしなければならない地位にあるが、実際には自分と周囲の人々の幸せが最優先の男だ。

彼が映画『顔のないボス』を選択した理由として、既存イメージの変化を挙げた。

「これまではロマンチックコメディ、ロマンスジャンルによく出演してきました。なので、『顔のないボス』のシナリオを受け取った時、これまでのジャンルとちょっと違うなと思いました」

彼の出演してきた作品には、映画『キツネちゃん、何しているの？』、ドラマ『Heart to Heart』、『トキメキ注意報』などのロマンスジャンルがある。彼は「新しい変化を試みたくてノワールジャンルを選択しました。単純にイメージ変身をしたかったんです」と力説。

「シナリオを読み続けるうちに、人物と同化していきました。俳優の立場で人物になりきり、この人物を理解しないとこの作品に参加する理由もない。そう思って、僕なりにシナリオを読み続け、この人物に同化していきました。

サンゴンは義理を大切にする人物です。幼い頃からずっと一緒に成長してきた弟たちと過ごして、一つのチームだと思ったようなんですよね。それで、簡単に入り込めたのかもしれないです」

また、最後に結婚に対する考えも明かしてくれた。

「20代だったか、30代だったか正確には覚えていませんが、インタビューをしながら『40歳前に家庭を築きたい』と話したことがありました。その当時はそういう考えだったのですが、歳月が流れ、考えが変わったんです。そのためか、今はよく分からないのですが、（結婚は）今ではない気はします。役者として生活をしていると、自分の生活も重要に思えますし、ファンも望んでいないと思うので…（笑）。

もちろん、ファンの方も結婚の話をしてきます。結婚はいつするのかと。結婚をしないでほしいと言うファンもいらっしゃいますし、結婚に対する考えはまだよく分からない状態です。今付き合っている人はいませんが、非婚主義者ではないことは確かです」

（Ｃ）STARNEWS