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STAR INTERVIEW

パク・ヘス、「『刑務所のルールブック』以来、大きな変化なし」怒涛の2019年を振り返る

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パク・ヘス、「『刑務所のルールブック』以来、大きな変化なし」怒涛の2019年を振り返る

「ドラマ『刑務所のルールブック』以降、周囲の反応は変わりましたが、僕の態度は変わっていません。次の作品での自分の姿も楽しみで、常に最善を尽くす姿を見せていこうと思っています。ゆっくり一歩ずつ歩いていきます」

2007年に演劇『最強コメディーミスターロビー』でデビューした俳優パク・ヘスには、愚直な信念がある。2017年に放送されたドラマ『刑務所のルールブック』を通じて世間に名を知らせた彼だが、当の本人はとても謙虚。今回、映画『量子物理学』(監督イ・ソンテ)で映画初主演を務めた。

パク・ヘスは、『量子物理学』で「思考が現実になる」という量子物理学的信念を持つ花街(芸者、遊女などの世界)の医師イ・チャヌに扮した。信念を持つイ・チャヌの姿がパク・ヘスと非常に似ており、良い影響力を育み、大衆をサポートできる仕事がしたいと語る。

『量子物理学』は、量子物理学的信念を人生のモットーとする花街の医師イ・チャヌ(パク・ヘス)が、有名芸能人の麻薬事件に検察、政界が関わっているという事実に気付き、業界のエースたちと共に韓国の腐敗した権力に一石を投じる犯罪娯楽映画だ。

パク・ヘス、「『刑務所のルールブック』以来、大きな変化なし」怒涛の2019年を振り返る

パク・ヘスは、『量子物理学』を選択した理由について、シナリオに力があったためと打ち明けた。そして、量子物理学的に自身と波動が合ったと笑みを浮かべた。

「イ・ソンテ監督や制作陣が、映画界では認知度があまりない俳優の僕を使ってくださいました。『量子物理学』に惹かれたのは、シナリオのスピード感と予想外の展開、思いっきり走り続けるキャラクターの物語を読む楽しみがあったからです。また、以前のキャラクターとは違っていたところに惹かれました」

大衆にパク・ヘスの名を本格的に知らせたのは、ドラマ『刑務所のルールブック』だ。パク・ヘスは同作品で寡黙な野球選手キム・ジェヒョク役を演じ、彼が出演した『六龍が飛ぶ』、『青い海の伝説』での配役キム・ジェヒョクとイ・チャヌを比較し、本質は同じだと語った。

「2017年のジェヒョクと僕はシンクロする部分がありました。2018年末、僕はイ・チャヌになりきれていた時期で、人に対する尊敬心、優しさ、肯定的な態度などが同じで、イ・チャヌの職業の妥当性と性格などについて始まる部分が難しかったです。ですが、2つとも本質は同じだと思うんです。仕事、形状、姿勢が異なるだけだと思っています」

パク・ヘス、「『刑務所のルールブック』以来、大きな変化なし」怒涛の2019年を振り返る

『量子物理学』は正直、“バーニングサン問題”と似ている。そのため、公開前から話題を集め、パク・ヘスはこれに対し、現実となってしまい心が痛いと打ち明けた。そして、疲労度が高くても現実を見せなければならないという自身の所信を明らかにした。

「もう一度見て胸に響きました。2016年に『量子物理学』のシナリオが書かれたと聞いていますが、このシナリオが現実となってしまっているということに、様々な面で心が痛みます。ですが、今の実情を見せることに意味があるのだと思い、“良くないことなのか?”と考えるよりも、すっきりするような感じがしています。現在の状況を不快に思っている方もいると思いますが、真実を見せるのが映画です。批評は観客の役目ですが、正直に見せる必要があると考えています」

“バーニングサン問題”ととても似ているために、撮影し直した部分もあったと予想された。しかし、パク・ヘスの答えは断固としていた。『量子物理学』の再撮影はなかった。それだけでなく、時間が過ぎて観客の疲労度が高くなる時に映画と結びつき、本質が薄れて残念だったという。

「僕も、他の俳優たちの再撮影もありませんでした。僕らもドキドキして“直接捜査権”についても『どうしよう』と話していました。(キム)サンホ先輩も、イ・ソンテ監督も、僕らが政権を叩くわけではなく、以前の監督の考えから出てきたものです。再撮影はありませんでしたが、リアルなセリフが多かったです。『量子物理学』は痛快に見ることができるアクション犯罪映画です。その波動が伝わることを望んだのですが、他の方に本質が向いてしまっているようで残念でした。見方によれば、災い転じて福となる可能性がある気はします」

パク・ヘス、「『刑務所のルールブック』以来、大きな変化なし」怒涛の2019年を振り返る

パク・ヘスは今年でデビュー13年目を迎えた。彼は他の俳優たちに比べて演劇からメディア(放送)に移った時期が遅い。メディアに移った理由は、自身の使命のためだった。パク・ヘスの使命は、良い影響力を大きくしたいということだった。

「これから有名になったり、名誉を持ちたいわけではありません。サポートすることができる良い影響力を育みたいんです。認知度を得て良い作品に出演するのではなく、他の仕事もしたいです。簡単に言えば、統一した時に平壌劇場で演劇をしたいです。難しい話ですよね。文化は人の心を慰めるのに最も大きな力になります。決定的なきっかけはないですが、人々の心を癒すことができるシステムを構築することに携わりたく、ミュージカルで共演したイ・ソクジュン先輩や演劇の友人たちも僕と同じ考えをしています」

パク・ヘスにとって2019年は特別な年となった。今年1月に6歳年下の恋人と結婚式を挙げ、続いて初主演作である映画『量子物理学』の公開を控えている。彼は2019年を振り返り、新しい経験をたくさんした1年だと評価した。そして、今後ゆっくり一歩くずつ歩いていくという抱負を明らかにした。

「初めて足を踏み入れた場が多かったです。ドキドキしたことよりも、恐怖がより多かった時期でした。僕に対する反応を見て、“愚直に一歩一歩歩んでいけばいいんだ”と思いました。2019年は(やっと)最初の一歩を踏み出したという感じです。結婚生活はとても幸せです。不思議なことに、予想外の性格を持ったキャラクターに出会いました。次の作品は、僕も楽しみです。姿が異なるかもしれませんが、常に最善を尽くす姿を披露しようと思っています」
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