（以下、ドラマのネタバレ含む）
JTBC月火ドラマ『眩しくて』の放送終了に伴い、ナム・ジュヒョクにインタビューを行った。

同ドラマは、与えられた時間をすべて使えず失ってしまった女性と、誰よりも輝かしい瞬間を自ら投げ捨て、無気力な人生を送る男、同じ時間にいるが互いに異なる時間を生きていく2人の男女の、時間離脱ロマンスを描いた作品だ。

ナム・ジュヒョクはドラマの中で、人々が羨む完璧なルックス＋スペックまでを兼ね備えた記者志望生だが、ある瞬間、自身に与えられた輝かしい時間を投げ捨て、無気力な人生を生きることになるイ・ジュナ役を演じた。

ジュナは金の匙（※）だという噂とは異なり、アルコール依存症に加えギャンブルにまで手を出す父親により、母親が家を飛び出し、祖母の手で育てられたきた人物。ヘジャとして2人1役を演じたキム・ヘジャ、ハン・ジミンと共演した。

※裕福な家庭に生まれるという英語の慣用句を受けて、「金の匙」「銅の匙」「土の匙」など、貧富の差によって人を区別し分類する、スプーン階級論。
ナム・ジュヒョクは今回の作品で感情演技が際立つキャラクターを熱演し、視聴者から好評を集めた。

「ジュナは気の毒な事情をたくさん抱えているため、泣くシーンも多かったです。感情的には大変でしたが、幸せな瞬間でもありました。ジュナには没頭できたので、泣くシーンでも自然に感情がこみ上げてきました。

最近はそういったお褒めの言葉をたくさん聞き、考えることも多くなっています。ドラマに出演しながら、一瞬でも適当な考えをしたことはなく、どの作品でも最善を尽くしてきましたが、至らない点も分かっていました。努力し続けた結果、今回の作品を通じてそのような言葉をいただけたことに感謝しています」