あらすじ
韓国一の名門医科大学を卒業したイ・ガンフン(シン・ハギュン)は、チョナ大学病院で脳神経外科医フェローとして執刀している。
人を助けたいという使命をもって医師になったわけではない。
"医者"は誰よりも認められる職業で、脳神経外科はチョナ大学で最も出世街道が開けていたからだ。
努力のすえ、ガンフンは院内の権力を握るコ・ジェハク(イ・ソンミン)課長に近づくことに成功し、最年少助教授の座を狙う。
しかし、同病院で教授をつとめるキム・サンチョル(チョン・ジニョン)は、患者より己の名誉と権力を追い求めるガンフンを煙たがっていた。
研究と治療に没頭してきたサンチョルは、脳科学分野で世界的な専門家でもある。変わり者ではあるが、患者の前ではひたむきで献身的だ。
だからといって、自分を聖人君子だとは思っていない。陰があり、貪欲に先を求めるガンフンの姿が過去の自分と重なるのだ。
ある日、ガンフンの判断ミスにより救急患者の容態が悪化すると、サンチョルは先1週間の手術を禁じるのだが、ガンフンは処罰を無視して執刀。2人はさらに葛藤することになる。
ガンフンのライバルで同じく脳神経外科医ソ・ジュンソク(チョ・ドンヒョク)は、自分より劣っているはずのガンフンが、医者として、男として優位に立っているように感じて不愉快だった。
生まれも外見も、女性に対するマナーだって一級品であるというのに、思い人ユン・ジヘ(チェ・ジョンウォン)はガンフンに惚れこんでいる。
順調に進んでいると思えたガンフンの前途は、次第に幸先が悪くなる。
ライバルのジュンソク、ガンフンを厭う教授のサンチョル、そして憎らしくも愛しい母親。
それでもガンフンは"最高"の位置を目指し、突き進んで行く。
果たして、ガンフンは欲望の先に何を見るのか…?