作品ガイド

お酒は一つの商品というだけではなく、その国の文化を代表する物だと言える。韓国の伝統酒は、多様な種類にもかかわらず、体系的に開発・広報されておらず、他の国のお酒に比べて競争力が劣るのが現実だ。このドラマの主人公たちは伝統酒の開発過程で、まさにその点において自尊心が傷つく。文化的アイデンティティを追い求める彼らの姿を元気で美しく描こうとする。若さは仕事と愛と友情をどれも放棄できない。

高校二年に進級した醸造場のジュン(キム・ジェウォン)とソニ(キム・ミンジョン)。醸造場の運営は後回しでただ伝統酒の商品化研究に没頭している父親たちのせいで経済事情は最悪。ジュンは日増しに苦しくなる父親たちに対して、金儲けの工夫をするのだが、ソニでさえお酒を作る事にはまってしまう。お金がないだけで、みんなある。そうしたある日、ジュンが友達と一緒に醸造場のお酒を密かに持ち出し売ろうとしたが、ソニにばれて計画は水の泡に帰す。しかしその過程で大人たちが精魂込めて作ったお酒が台無しになるのだが…。

イ・ジョンギル