あらすじ
朝鮮王朝最後の国王、高宗(コジョン)が即位して20年。
1884年、当時の李氏朝鮮は西洋からの文物の伝来により、伝統文化と新式の文化が混在していた時期であった。
白丁※1であるソグンゲ(パク・ヨンウ)は、病気の母を養うために牛などの家畜をさばく仕事を生業とし、罪人の代わりに体罰を受けるなど過酷な仕事をこなしていた。
各国の大使をもてなしてパーティを開催していた通訳士ヒソの家へ肉を届けに行ったソグンゲは、ヒソの娘ソクラン(ハン・ヘジン)に一目ぼれしてしまう。
一方、パーティに参加していた成均館儒生※2ドヤン(ヨン・ジョンフン)もソクランに恋心を抱いていた。
突然、ドヤンの友人が倒れ、日本人医師の渡辺(カン・ナムギル)の治療を受ける光景を目の当たりにして、西洋医術に感銘を受けるソグンゲとドヤン。
ある日、ソグンゲは母の治療費を稼ぐために報酬が良い密屠殺※3に手を付けるのだが、その事実がばれてしまい死刑の危機に瀕する。
そこに現れたドヤンは、ソグンゲにある死体を解剖したら免罪してやると提案する。
提案を受け入れ、ドヤンについて行ったその先には、偽号牌※4を身に付け両班※5を装っていた友人ユッソンの遺体が置かれていたのだ!
最下位階級の身分に生まれ、朝鮮最初の外科医になったソグンゲ。
いったい彼に何が起きたのか?そして、ソクランを巡るラブストーリーの展開はいかに?
※1白丁(ペクチョン):朝鮮時代の最下位階級
※2成均館儒生(ソンギュングァンユセン):朝鮮時代の大学生
※3密屠殺(ミルドサル):事前に許可を得ず屠殺する、死刑に値する重罪。
※4号牌(ホペ):朝鮮時代の身分証
※5両班(ヤンバン):朝鮮時代の貴族階級