あらすじ
夜、ある男が門番を欺いて、城内に入り込んだ。
精鋭の武士を次々と倒し、宝庫へと進んでいく男。
人は彼を「イルジメ〔一枝梅〕」と呼んだ。
朝鮮中期、金と権力をふりかざして百姓を虐げる両班※をこらしめ、民の英雄になった男…。
時は13年前に遡る。
謀反の汚名を着せられて、イ・ウォノ(チョ・ミンギ)一家は闇に葬られた。
父ウォノが殺されるのを目の当たりにした息子ギョム(イ・ジュンギ)は、何とか生き延びてセドル(イ・ムンシク)の養子として育っていく。
当時受けた衝撃から過去の記憶をすべて失ったギョムは、貴族の息子「ギョム」ではなく、盗賊セドルの息子「ヨン」として生きていた。
だが、あることをきっかけに過去の記憶が戻り、ヨンは復讐を胸に誓う。
過去の手がかりを得るために、盗賊になる決意をするヨン。
こうして、英雄「イルジメ〔一枝梅〕」が誕生した。
一方、ギョムを迎えるまでセドルの家で育ったシフ(パク・シフ)は、両班ピョンシク(イ・ウォンジョン)の家に引き取られていた。
夢にまで見た貴族の生活だが、ウンチェ(ハン・ヒョジュ)以外にシフを認めてくれる者は誰もおらず、周囲に認められたいがために義賊「一枝梅」を捕らえる努力をするのだが…。
※両班(ヤンバン):朝鮮時代の貴族階級