あらすじ
舞台は1692年の朝鮮王朝時代、都の漢城(ハンソン)。
捕盗庁(ポドチョン:当時の警察)は管轄別に左捕盗庁と右捕盗庁に分かれていた。左捕盗庁で茶母(タモ)として働きながら、その聡明さと優れた武術を生かし、犯罪捜査の第一線で活躍する一人の女性チェオク。上司であるファンボ・ユン従事官(チョンサグァン)とは、兄妹同然に育った仲だった。
幼い頃、チェオクの父チャン・イルスンは謀反の罪にとわれ、兄と逃げたがその後離ればなれに。身分を官婢に落とされたチェオクは、ユンの家で仕えることになったのだった。身分の差ゆえ、ユンへの想いを胸の奥に秘めるチェオク。そんなある日、世の中を変えようと改革を目指す自由奔放な男ソンベクに出会い、チェオクの運命はまたも嵐のごとく吹き荒れる。
◆タモ(茶母)とは?
朝鮮時代に片や賎民として、片や男性よりも劣る女性として卑しまれながら、捜査権という職業的責任を与えられていた女性たちのこと。身分が低いながらも様々な捜査権利を与えられ、任務を果たしていた。宮廷で働いていた茶母は謀反事件の解決に貢献したとも言われている。
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