あらすじ
チェ・ドジン(チャン・ギヨン)は、警察官を目指している。理由は、彼の父が連続殺人犯だからだ。父は、名を言えば誰もが顔をしかめる稀代のサイコパス殺人鬼、ユン・ヒジェ(ホ・ジュノ)。世間の視線を避けるように本名を捨て改名した“ドジン”の名で、過去に父が犯した罪を償うべく、警察官になる事をずっと夢見てきた。
加害者がいれば、被害者がいる。殺人鬼ユン・ヒジェによって命を奪われた犠牲者の一人に、娘を持つトップ女優がいた。彼女の娘もまた、世間の視線を避けるために改名したハン・ジェイ(チン・ギジュ)の名で現在、母のような女優になるため、オーディションを受け続けている。
加害者の息子ドジンと被害者の娘ジェイ。
この2人、以前は同じ学校に通った仲だった…
中学校時代、ドジンの住む町に家族4人、そして犬1匹と引っ越してきたジェイ。その頃はお互いにまだ本名で、ドジンはユン・ナム、ヒジェはキル・ナグォンだった。
ナグォンの初登校日のこと。制服がなく、私服で登校した彼女は、校門の前で指導教官に止められ、「制服がないなら、もっとまじめな服を着て登校しろ」と説教をされてしまう。
そこにナムが現れ、ナグォンをかばおうとした。
これが、2人の最初の出会いだった。
だが、その日の夜。
家に帰ったナグォンは、愛犬がいなくなっていることに気付く。探し回っているうち、ある一軒の家の前で愛犬のネームタグを発見し、その家に忍び込んだ…。
小さく、犬の鳴き声が聞こえる。その声を辿って薄暗い地下室に入ると…
そこには、狭い檻に入れられた愛犬の姿、そして、今朝自分をかばってくれたナムの姿があった!
しきりに檻の鍵を金槌で叩いているナム。
ナグォンは驚きのあまり声が出ない。
「誰だ?」
後ろから大人の男性の低い声がした。
それは、後にサイコパス殺人鬼となる、ナムの父だった…!