あらすじ
白昼、1台の車が追われている。
追われている車には、警察官“オ・イルスン”の名札が。しかし、運転しているのは、キム・ジョンサム(ユン・ギュンサン)という脱獄囚だ。
そして、あろうことか、その車のトランクには死体が…。
―24時間前。
ジョンサムは、刑務所にいた。
有名な泥棒野郎として名の知れた彼は、勘も鋭く、頭の回転も速い。
ある時、彼は持ち前の鋭い勘で、共に刑務所生活をしているある人物の異変に気づく。
できるはずのない傷を負い、真っ白な靴は異常なまでに黒く汚れている…。
そこから導き出される答えは一つ。間違いない。
“やつは、刑務所を自由に出入りしている”
真相を確かめるため彼の行動を探ってみると…やはりだ。
刑務所の外への抜け道が、見つかった。
そしてジョンサムは“一時脱獄”を決意する…。
彼には、ここを抜け出してやらなければいけないことがあった。
それは、共に刑務所生活を送っている弟分の、実の妹を助け出すこと。
事の発端は、刑務所生活を共にしていた拉致犯の狂った野郎だった。
やつは、弟分の妹の写真と手紙を毎日盗み見し、顔、住所、名前すべてを完璧に覚え、今日出所していった。
「強姦はしないさ。ただ、この子に興味があるんだよ…」
そう言い残して。
“脱獄して、やつを止める”
弟分に代わって一世一代の賭けに出たジョンサム!
だが、抜けだした先で、怪しい黒スーツの2人組に遭遇。
彼らは車のトランクから、何やら運び出そうと動いていた。…死体だ。
奴らがジョンサムに気付く!逃走のどさくさに紛れて奴らの車を盗み、現在追われているというわけだ…。
盗んだ車には警察官の身分証があった。
“これは使える!”
この作戦が吉と出るか凶と出るか。
脱獄のタイムリミットは、看守が見回りを始める夜の9時。
果たしてジョンサムは拉致野郎を食い止め、“無事”刑務所に戻ることはできるのだろうか?