あらすじ
旅行会社で働くチョン・ヘラ(シン・セギョン)は、幼い頃裕福な家庭で育つも両親を亡くし、貧しい暮らしを余儀なくされた。それでも今は住む家も仕事もあり、“検事の彼氏”もいる。叔母と同居しながら、生活するため一生懸命働いていた…。
しかしある時、その彼氏が、“無職の詐欺師”である事を知る。
更に不幸は重なり…あろうことか、同居している叔母が、ヘラの全財産を不動産に投資していた事実まで発覚!
生きる意味を見失ったヘラは、薬を過剰服用するも結局死ぬことはできず、夜の公園で一人、途方に暮れた。そしてそのままベンチで寝てしまい、ある夢を見る…。
幼い頃、両親とコートの採寸をしに行った店…。
結局、コートが出来上がっても、とりに行けずじまいだった…。
目を覚ましたヘラは、彷徨うようにコートを採寸した店を探し始めた。
すると、記憶の通り、店は記憶と同じ場所に存在していた。
おもむろに中に入ると、シャロン(ソ・ジヘ)という女性が現れる。
昔の注文について話すと、コートを奥から持ってきてくれた。
袖を通してみるヘラ。不思議なことにそのコートは、何十年も前に採寸したはずなのに、今のヘラにぴったりだったのだ…。
帰り道、バスに乗ろうとするヘラを、シャロンが車で送ってくれるという。
車に揺られながら、コートを取りに来た理由を尋ねられ、ヘラは答えた。
「生きる意味が分からず、死にたかった。でもコートを見つけることができたら、人生やり直せそうな気がして」
するとシャロンは、何やら意味深な言葉を返す。
「私があなたの生きる意味を探し出したら…私をあなたにしてくれる?」
ヘラは変だと思いつつも、「そうですね、そうしましょう」と、軽く、口約束を交わしてしまった。
そしてそれ以来、ヘラの周りではおかしなことがいくつも起こり始めるのだった…。