あらすじ
時は1,500年。“暴君”で知られる朝鮮の第10代国王・燕山君(ヨンサングン)が君臨した暗黒の時代に、ホン・ギルドンは生まれた。
ギルドンの父親アモゲ(キム・サンジュン)は、両班(ヤンバン:貴族)の家に代々奴隷として仕える賎民だ。時代と身分…苦境の中で生まれたギルドンに、アモゲは大きな愛情を注いで育てた。
ある時アモゲは、息子の持つ特別な力に気付く。ギルドンは幼少にも関わらず、小さな体で巨大な壺を動かしたり、岩を持ち上げたり…更には鍬を素手で曲げてしまったのだ。
驚きと不安を隠せないアモゲ。「賎しい身分から“子ども力士”が誕生したとなれば、ただでは済まされない。誰にも見せるんじゃないぞ」ギルドンの数奇な運命を予感しながらも、この力を封印するよう、固く告げる。
しかしギルドンはまだ子ども。隠し通すのは難しく、彼の力は両班たちの知るところとなってしまい…。