あらすじ
作家であり、悩み相談カウンセラーであるSは、人々が各自の趣向に合わせて自殺できるよう助ける、自殺お助け人だ。彼は自らが死の布告者であると自負している。
いつも北極に行きたいと言っていた酒屋の女セヨンは、弾丸タクシー運転手ドンシクの恋人だ。セヨンに対するドンシクの思いが一層深まる中、彼はセヨンから自身の兄であるサンヒョンの香りがすることに気がつき、兄への嫉妬とセヨンへの執着心が一層高まっていった。
そんなある日、セヨンが自殺をしたという知らせが入り、ドンシクはそれが他殺であると考え、彼女の痕跡を辿り始める。そんな中、セヨンの財布からSの名刺を発見し、彼の正体を追跡することとなる…。