あらすじ
「人を哀れに思う者が心医だ」
元妓生(キーセン)の母と武官の父の間に生まれたホ・ジュン(キム・ジュヒョク)は、女真族を捕縛し、国境で治安を守る父ホ・リュンに憧れていた。
本妻ではなく外でできた子どもであるホ・ジュン。父の愛情を受けながらも本妻からは目の敵にされていた。
寺子屋でも優れた成績をおさめていたホ・ジュンだったが、腹違いの兄ソクからもいじめを受け、服を脱がされ雪原に置き去りにされてしまう。
意識を失ったホ・ジュンだったが、目を覚ますと一人の少女に介抱されていた。彼女は流刑となった元内医院の医官の娘ミヒョンであった。
助けてもらったミヒョンのことが忘れられないホ・ジュンは、流刑地にいるミヒョンを訪れ、友達になる。
流刑先に近づいては行けないという法律があるにもかかわらず、このような行動をしていることを兄ソクに見つかると、再び虐待を受けることになるホ・ジュン。
一方、女真族は長を捕縛された腹いせに、薬師の集落を襲撃する。そこにはミヒョンがおり、そのことを知ったホ・ジュンはミヒョンを助けに行くが、途中で捕まってしまうのだった。
女真族は長を助け出すため、交換条件を官衙に突きつける。ホ・ジュンは、父が女真族たちからの要求に答えると信じていた。
しかし、ホ・ジュンの父はすでに中央官庁まで女真族の長を捕縛したことが伝えられていたため、人質交換の要求には応じなかった。
結局二人は明に売られてしまうのだった。しかし、その連行される途中ミヒョンは力尽き命を落とす。ホ・ジュンは、父に見捨てられたのだと心に深い傷を負ってしまう…。
力なく歩いているとホ・ジュンの前に父の部隊が現れた。父は労わろうとするが、ホ・ジュンは庶子の慣例通り父を「ナウリ(旦那様)」と呼び、庶子として生活を送るようになるのだった。
それから10年後…博打に喧嘩にと荒れた生活を送るホ・ジュン。
ある日、薬剤の密貿易を依頼されたホ・ジュンは、医院に行くとそこで病人を連れてやってきた両班家の娘ダヒ(パク・ウンビン)と出会う。
ダヒが付き添っていたのは、重度の病を患ったダヒの父親だった。助けられなかったミヒョンとダヒをかぶらせていたホ・ジュンは彼女のことを放っておけず、助けるために密貿易で金を稼ごうとするが捕えられてしまう。
父の手引きで逃亡する身となったホ・ジュンは、人里離れた山陰(サンウン)へと向かう。そこで医術の師となるユ・ウイテ(ペク·ユンシク)と出会うのだった。