あらすじ
牧場で暴れ狂う馬をあっという間に抑制するミョンファン(ソン・チャンミン)。牧場を訪れたドジュン(クァンヒョンの父)は、馬を手際よく治療していく馬医たちを見て関心を持つ。
二人はその後、王室医療機関兼医学生教育機関の典医監で出会うことになった。
大提学(※1)大鑑の長男で班家出身のドジュンと、馬医の息子であるミョンファン。典医監では身分の違いのある二人が交流することで噂が広がった。
ところがドジュンはある謀反事件に巻き込まれて死んでしまう。そこで賎民奴婢であるソック夫妻は、自分たちの恩人である人の息子クァンヒョン(アン・ドギュ/子役、チョ・スンウ/大人役)を生かすために(※2)、娘のジニョン(ノ・ジョンイ/子役、イ・ヨウォン/大人役)とすり替えることにする。
ジニョンは、ヨジという名で孤児にされ、その後 官婢(召使い)として育つが、官衛から脱走。ヨンダルという名で男装をしながら暮らしていく。
12年後、ソック夫妻はクァンヒョンと共にある島に移り住んでいた。動物好きな少年に育ったクァンヒョンは、流刑となった儒者から勉強を教えてもらうようになる。その儒者が流刑地から抜け出し、都城へ行くというのでついていくクァンヒョン。
しかしその都城でクァンヒョンは詐欺にあい、師匠から預かっていたお金を荷物ごと盗まれてしまう。その詐欺師がヨンダル、つまり自分と入れ替わりになったジニョンだったのだ…
朝鮮時代後期、撰民の身分で馬医から出発し、王を治療する医師"御医"にまでなったペク・クァンヒョンのサクセスストーリーを描く。
※1…王の命令を撰述する業務を行う芸文館、または宮中の経書・史籍を管掌し文章・書簡を管理する弘文館の業務を主催する者
※2…当時連座制が導入されていた朝鮮では、大逆罪の際に男子は死罪、女子は官婢になるとされていた