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韓国の年中行事、ソルラル♪


韓国最大の名節「ソルラル」。ソルラルとは陰暦(旧暦)1月1日のことで、韓国ではお正月を旧暦で祝う風習が残っています。

今年2022年は陽暦2月1日(火)がその日に当たります。 例年、ソルラルの時期になると韓国の人々は帰省し、家族や親戚に歳拝(セベ)をしたり、先祖を祀る儀式を行い、家族で楽しいひとときを過ごしますが、今年も昨年同様、世界的なコロナウイルス感染症-19(COVID-19)の感染拡大で、いつもとは違うソルラルを迎えざるを得ない状況です。

今年もステイホームで迎える人が多いソルラルとなりそうですが、このコロナ禍を乗り越えその次のソルラルを故郷の家族と楽しく過ごせることを願いつつ、例年のソルラルの様子をご紹介したいと思います。

※今年2022年のソルラルも昨年同様、コロナウイルス感染症-19(COVID-19)の感染拡大防止のため、本コラムで紹介の例年のソルラルの風景と異なることが予想されますのでご承知おきの程よろしくお願いいたします。


贈物や料理の準備に奔走する韓国の人々




韓国の人々はソルラルがはじまる数日前から忙しくなります。それはなぜかというと、ソルラルの時に家族で食べる料理を真心こめて準備したり、両親や知人、親戚に渡す贈物を準備しなければならないからです。

例年、ソルラルの連休中にはふるさとの実家へ帰省する人が多く、前もって電車やバス、飛行機のきっぷを手配するに一苦労します。特にソルラル連休中は民族大移動となるため、各地の道路は大渋滞となり、交通量の多い高速道路などではいつもより2倍から4倍以上の時間がかかることもあります。

しかし今年2022年も昨年同様このコロナ禍でその様相が一変、故郷に帰るのをあきらめ家で静かに過ごすソルラルとなる人が多くなりそうです。


ソルラルの日には、歳拝、そして家族みんなで伝統遊び!




ソルラルの朝はすこし早めに起きて、ソルラルを迎えるために新調した服「ソルビム」で身支度をすることから始まります。

ソルラルの日には祖先を祀る儀式・茶礼(チャレ)をまず行い、茶礼を終えるとあらかじめ準備した料理を囲んで家族みんなで和気藹々とした雰囲気の中で食事をします。
そのソルラルの朝食にはなくてはならないのが韓国の雑煮「トックク」。トッククとは韓国の主食である米(主にうるち米)から作った、楕円形に薄切りした餅が入った雑煮のことで、昔からソルラルの朝には心と体をきれいにする意味で、澄んだスープに白い餅が入ったトッククを食べます。

トッククを食べてお腹を満たしたら、両親などの目上の人に新年の挨拶・歳拝(セベ)を行います。

この歳拝を行うと、目上の人は歳拝をした人に対し今年一年がよい年であるよう願いを込め徳談(トクダム)という言葉をかけ、それと同時に韓国のお年玉にあたるセベトン(セベ(歳拝)+トン(お金))を渡す風習があります。


2022年は寅年だけど、どんな意味があるの?



韓国の人々はソルラルが近づいてくると、来年の干支やその動物に大きな関心を向けます。これは伝統的にその年の干支によって、その年に生まれる子どもの性格や運勢、そして人々の星回りを占う風習があるためです。現在ではこれを素直に信じるというよりは一種の楽しみとして興味を持つ程度となっています。

2022年の干支は寅(とら)。韓国では十干(じっかん)と十二支を組み合わせて言うのが一般的なので、今年は壬寅年(イミンニョン・イムインニョン)になります。
壬寅年の壬は陰陽五行思想で陽の水、五色で表せば黒となり、寅は虎を意味することから「黒い虎の年」とも呼ばれます。

韓国で虎は猛獣でありながらも邪悪な雑鬼を追い払う霊物として古の時代から崇め奉られている存在で、特に今年の「黒い虎」には強靭さ、独立、挑戦。知恵などといったイメージがあります。