【高敞、和順、江華の支石墓群】 (コチャン、ファスン、カンファのしせきぼぐん) 고창, 화순, 강화의 고인돌 유적 |
支石墓とは、紀元前1000年から紀元前100年にかけて、大きな石で造られた墓のことです。 韓国には高敞支石墓遺跡、和順支石墓群遺跡、江華支石墓遺跡があります。この3地域には、数百基の支石墓が集まっており、密集度および形式の多様性の面で世界的にも珍しい事例です。 これらの支石墓遺跡は紀元前1000年に造られたとされ、世界の他の遺跡よりも先史時代の技術と社会性を見ることができます。 高敞、和順、江華の支石墓遺跡は、支石墓文化の形成過程とともに韓国の青銅器時代の社会構造および北東アジアの先史時代の交流を研究するのにとても重要な遺産であると認められ、2000年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。 特に支石墓の築造過程を知ることができる採石場の存在は支石墓の変化と歴史を研究するのに重要な資料であると評価されています。 |
【済州火山島と溶岩洞窟群】 제주 화산섬과 용암동굴 |
火山島である済州島は、180万年前から起きた火山活動で作られました。 オルム(小火山体)と溶岩洞窟など火山地形が多く、地質や地形学的にも研究価値があります。さらに、豊かな自然景観があり、保存状態も非常に優れています。 また、済州に分布している溶岩洞窟は、天井と床が多様な色の炭酸塩で構成されており、暗い溶岩壁に囲まれた世界で最も美しい洞窟と言われています。このように溶岩洞窟の特性と火山活動の理解だけでなく、文化、観光資源としても重要な、漢拏山国立公園、城山日出峰、拒文オルム溶岩洞窟系がユネスコ世界遺産に登録されました。 |
【朝鮮王朝の王墓群】 조선왕릉 |
朝鮮王陵は、5世紀に渡って作られた王や王妃の墓所が保存されている遺跡です。 韓国独自の伝統的な自然景観や儒教思想に基づき、国家レベルで建設、管理されたため、比較的保存状態が良いのが特徴です。自然との調和や王陵の持つ祭祀文化の独自性が認められ、ユネスコ世界文化遺産に指定されました。 王陵の建設地は漢陽(朝鮮時代の首都)近郊でなければならないという当時の規定から、ほとんどの王陵が漢陽を中心に集まるような形で建設されました。そのため、江原道寧越(ヨンウォル)の荘陵(チャンヌン)を除いた全ての王陵が、ソウルや京畿道など首都圏一帯(18ヶ所)に点在する形となっています。 主な王陵として、ソウルの宣陵・靖陵や貞陵、懿陵などの他、京畿道の西五陵(高陽)、東九陵(九里)、光陵(南楊州)、隆陵・健陵(華城)、英陵・寧陵(驪州)、江原道の荘陵(寧越)などがあります。 |
徹底した管理の元であれば、何十年、何百年経過しても綺麗な状態で残すことが可能であることを証明してくれる遺産ですね。 王陵は漢陽近郊でなければならないという決まりにも驚きです。その理由について、今後紹介できる機会があればご紹介していきたいと思います。 明日は、映画やドラマの舞台となった遺産をご紹介します。 |