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世界遺産の旅 1

宗廟
石窟庵と仏国寺
海印寺大蔵経板殿



【宗廟】
종묘
(c)韓国観光公社
朝鮮王朝(李氏朝鮮)・大韓帝国の皇室の位牌を奉り祭祀を行う場所である、宗廟。

(c)韓国観光公社

毎年5月の第1日曜日には、朝鮮王朝歴代王に祭祀を執り行なう「宗廟祭礼(チョンミョ・チェリェ)」が行われます。「宗廟祭礼楽」は器楽や歌、踊りで構成されている祭礼楽で、600年継承されている現在世界で最も古い儀礼文化です。今年は5月2日に行われます。

現在は年に一度ですが、朝鮮時代には年に4回行われていたそうです。

【石窟庵と仏国寺】
(ソックラムとプルグクサ)
석굴암과 불국사
(c)韓国観光公社
石窟庵と仏国寺は、新羅時代に作られた古代仏教遺跡です。

韓半島の覇権を巡って高句麗、百済と激しい戦いを続けていた時、平和を求めた当時の人々が、西暦668年に三国を統一させ、平和な国「仏国」を作ろうとしました。

その平和を願って作られたのが、石窟庵と仏国寺。

石窟庵は「仏が悟りを得た瞬間」を、仏国寺は「仏法の世界を現実の世界に具現」しています。

1920年までは一部の建物と塔だけが荒れ果てた状態で放置されていましたが、元来の姿に戻すべくたゆまない復旧作業の甲斐もあり、国宝7点を所蔵する今日のような韓国を代表する名刹の姿となりました。

こちらに残された遺跡は当時の原型をとどめているというから驚きですよね!建築美も見どころです。

【海印寺大蔵経板殿】
(かいいんじ・だいぞうきょうはんでん)
해인사장경판전
(c)韓国観光公社
海印寺は、新羅時代の僧侶義湘が802年に慶尚北道の伽耶山山中に建立したとされています。

「海印」とは、“三度たたけば願う品物が出る”<竜王の印>を意味しているそうで、昔この寺に保管されていたとされています。
高麗大蔵経を所蔵する板殿として有名で、同じような様式の二つの建物が南北に軒を連ね建てられています。

南側の建物を修多羅殿(スタラジョン)、北側の建物を法宝殿(ポッポジョン)と呼んでいます。建物は単純な構造となっており、至ってシンプルな造りで、板殿として要求される機能を満たす以外には特段装飾的な意匠を加えていない建物となっています。

(c)韓国観光公社

高麗の刻字工たちが刻版した、膨大な仏教経典があり、その数は8万6600枚にのぼるため「八万大蔵経」とも呼ばれます。

高麗時代に元に攻め込まれたのを始め、何度か火災に見舞われており、現在の本殿は1817年に再建されたものです。



古きよきもの、伝統をしっかり受け継ぎ、大切にしているんだということが感じられます。
明日は、韓国伝統の美しさを感じられる場所をご紹介していきます!

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