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歌手兼俳優のイ・ジュノが、“切なさ漂うヒーロー”として新境地を見せる。

22日午前、ソウル・江南区のウェスティン・ソウル・パルナスで『CASHERO～ヒーローは現金を持つ～』の制作発表会が行われ、イ・チャンミン監督をはじめ、イ・ジュノ、キム・ヘジュン、キム・ビョンチョル、キム・ヒャンギ、イ・チェミン、カン・ハンナが出席した。

イ・ジュノは本作で演じるサンウン役について、「結婚のために貯金を続けてきた、ごく普通の公務員。父親の影響で突然超能力を手に入れる。手元にあるお金の分だけ力を使えるが、力を使うほどお金が減ってしまい、常に困難に直面する。そんなジレンマを抱えて生きる人物」と説明した。

さらに「サンウンは自ら進んで助けるというより、周囲の状況に押されて行動するが、最終的には自分の心に従って動く。自分の運命を徐々に受け入れていく転換点もあり、最後まで切なさがにじむ」と付け加えた。

『CASHERO～ヒーローは現金を持つ～』は、結婚資金や住宅価格に追われるサラリーマンのサンウンが、“手に持つ現金の分だけ強くなる”能力を得たことで、生活費と超能力の間で揺れ動く姿を描く生活密着型ヒーロー作品。ドラマ『代理店』『ウラチャチャ・ワイキキ』などでウィットに富んだ演出を見せてきたイ・チャンミン監督がメガホンを取った。

劇中でイ・ジュノは、現金に比例して力が増す能力を持つサンウンを演じ、キム・ヘジュンは彼の財布を守ろうと奮闘する恋人ミンスク役を担当。キム・ビョンチョルは酒に酔うとどんな壁も通り抜けられる弁護人役、キム・ヒャンギは食べるほど強力な念動力を発動するパン・ウンミ役を演じる。イ・チェミンはサンウンの能力を狙う集団“犯罪人会”の末息子ジョナサン役、カン・ハンナは同会の有力後継者ジョアンナ役として登場する。

『CASHERO～ヒーローは現金を持つ～』は26日よりNetflixで配信開始予定だ。