【作品概要】視覚障害を持ちながらも篆刻の職人となったイム・ヨンギュの息子、ドンファンが、母の死の真相を追う物語を描く。
Q.「トロント国際映画祭」に参加中ですが、いかがでしょうか?
監督「トロント、ここでパク・ジョンミンさんはスターです。‘ここで’ではなく、‘ここでも’です(笑)。イム・ソンジェさんは“トロントでパク・ジョンミンさんはジャスティン・ビーバーのようだ”と言っていました。多くのファンが来てくれて感動しました。1,800席の劇場は観客で埋め尽くされていて‘映画を見る喜びは何なのか’を改めて感じました。大きなスクリーンを通して俳優たちの素晴らしい演技に没入して映画を見る経験ができて楽しかったです」
パク・ジョンミン「『トロント国際映画祭』は2年ぶりですが、2年の間に僕の人気が一層上がっていると感じました。トロントで韓国同胞の力を感じるとは思わなかったです。もしこの記事をジャスティン・ビーバーさんが目にしたら、どうかお許しください(笑)」
シン・ヒョンビン「トロントではとても忙しい日程で動いていますが、映画を楽しんでいただけたようで嬉しいです。ここはとても涼しいですし、楽しいので力になっています。気分がすっきりしています。時差を超えたリモートインタビューは初めてで不思議です」
イム・ソンジェ「なんか自分が偉い人になったような気分がしてとても楽しいです。リモートで記者さんたちとお会いできてうれしいです。韓国の記者さんたちは映画をどんな風に受け止めていただいているのか気になっています」
ハン・ジヒョン「国際映画祭に初めて参加したのでとてもワクワクしています。大勢の方と一緒に映画を見ていたらなんだか演劇を観ているような感覚になりました。リモートで記者懇談会をするなんて技術の発展を実感しています(笑)」
Q.出演を決めた理由を教えてください。
パク・ジョンミン「原作に好感を持っていた読者の1人でした。監督からこの作品を映画化すると聞いた時、久しぶりに重いメッセージを伝える機会だと思いました。役者としてそういう作品に参加するとき、有意義で気分がいいです。僕はヨン・サンホ監督の社会に向かってぼやく映画が好きなので、ぜひ関わりたいと思いました」
クォン・ヘヒョ「映画『新感染半島 ファイナル・ステージ』の撮影の途中、この台本をもらいました。監督と初めて作業したのは映画『我は神なり』でしたが、今回の作業はその時と似ているような気がしました。今回の制作方式はヨン・サンホ監督が監督と作家として持っている一番の長所を思い切り発揮できる方法だと思いました」
シン・ヒョンビン「物語が持っている力に惹かれました。私のキャラクターは役者としてなかなか経験できない顔を出してはいけない設定なので演じづらいかもしれないけど、新しい機会であり挑戦だと思いました」
イム・ソンジェ「監督の映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』から最新作『啓示』までは監督が大きなハンマーを持って迫力のある作品を作ったとしたら、今回の作品は針を持って縫いながら作った作品だと思って、監督がどのような“裁縫”を見せるのか気になりました。何より監督に“やれ”と言われたらやるしかないので、好感を持って参加しました」
ハン・ジヒョン「映画『啓示』で監督とご一緒しましたが、また提案をいただいて出演しました」
Q.クォン・ヘヒョさん、パク・ジョンミンさん、視覚障害を演じる上で重点を置いた部分は何でしょうか?
クォン・ヘヒョ「監督の特別なディレクションはなかったです(笑)。視覚障害者を演じるに当たり、視覚障害者の姿をどう見せるかなど、見た目の部分から近づくことはしなかったです。その理由は15年間一緒に暮らしていた義理のお父さんが視覚障害者で、その方の日常を見てきたので、視覚障害者を演じることはあまり難しくなかったです。義理のお父さんは普段は素早く動いていて、慣れないところでは慎重に動いていました。視覚障害者を演じるのは特に難しくなかったです。ただ生まれつき目が見えない人が視覚芸術をすることを観客に信じてもらえる部分を悩みました」
パク・ジョンミン「目が不自由な視覚障害者が何かを作っている映像を見ながら準備しました。また、僕は視覚障害者として生きてみたことはなかったですが、視覚障害者の家族としてはかなり長い時間生きてきて、自然と思い出すパターンがあったので、そういうことについて考えました。準備過程から撮影が終わるまで、この作品は僕のお父さんの人生について考えるきっかけになり、意図せず僕にとってプレゼントになりました」
Q.シン・ヒョンビンさん、顔の露出のない役を演じてみて、いかがでしたか?
シン・ヒョンビン「出演映画で顔が一度も映らなかったのは初めてで、複雑な気持ちでした。役作りも、演じるのも難しくて怖かったですが、同時に楽しそうだという期待感もありました。直接的に顔を見せないですが、観客の想像でヨンヒの顔を描いてほしいと思いました。この人はどんな表情をしているのか、どんな感情なのかを観客が感じられるかについてたくさん悩みました。これまでと違う方法で考え、演じるきっかけとなりました」
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