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取材記事

【作品概要】
弁護士、母親、娘として完璧な人生を送ろうと努力していたスジンがアルツハイマー型認知症となり、記憶を失って生きながら父イヌと新しい人生を生きる物語を描く。

Q:ご挨拶をお願いします。


ソ・ヒョンジン「スジン役を演じたソ・ヒョンジンです。お会いできて嬉しいです」

Q:監督、この作品を構想したきっかけは何でしょうか?


監督「シナリオを書いている時、頭を冷やすために映画を観るのですが、ついでに英語の勉強のためによく見ているのが『マイ・インターン』です。十数年前にアン・ソンギさんと仕事したことがありますが、また良い作品で一緒に仕事したいとずっと思っていました。『マイ・インターン』を見て、アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロは実際の親子関係ではないですが、親子の感じがしたので、それを見て“アン・ソンギさんが父娘関係を演じる作品を作りたい”と思い少しずつ具体化していきました」

Q:ソ・ヒョンジンさん、アルツハイマー型認知症の演技は簡単ではなかったと思いますが、出演を決めた理由は何でしょうか?演じるにあたり、参考にしたことがあれば教えてください。

ソ・ヒョンジン「2年前に台本を読んだとき、中盤からものすごく泣きました。演じにくいとか、演じやすいという思いよりも、とにかく演じてみたいという気持ちが強かったです。なので、撮影日が迫ってきて“怖い”と思うなんて思わなかったです。(台本をいただいて)1年が経つと、怖くて演じられないと思いましたが、それから1年が経つと、演じられると思えるようになりました。ですが、台本の読み合わせをしたら、また怖くなって演じられないと思いました。“怖いもの知らずになんで出演すると言ったんだろう?”と思って、泣きながら監督に電話したことがあります。監督に『楽しい旅に出るように、僕を信じてついてきてほしい』と言われて、監督を信じて演じました。監督の言葉通り、楽しい旅でした。

病状を見せなければならなかったので、実際に患者さんに会えたらよかったのですが、コロナが最も深刻な時だったので、映像でアルツハイマー型認知症患者の姿勢や、実際に初老期アルツハイマー型認知症を患った外国人弁護士のインタビューを見て参考にしました。他の部分は、周りにアルツハイマー型認知症を患った方がいたので、私が見て、感じたことをモチーフに演じました」

監督「簡単なシーンが一つもなかったです。ヒョジンさんはいつも『自信がない。分からない』と訴えていたのですが、撮影に入ると見事に演じられるので、ヒョンジンさんの言葉を信じられなくなりました(笑)。『自信がない』と言われると、心の中では“そう言いながら、めちゃくちゃ上手く演じるくせに!”と思いました(笑)。難しい演技をとても見事にやり通してくれました」

Q:ソ・ヒョンジンさん、感情的に大変だったと思いますが、どうやってコントロールしていましたか?また、アン・ソンギさんと父娘の相性はいかがでしたか?

ソ・ヒョンジン「撮影しているときは(感情の)コントロールが全くできなかったです。完成した映画を観ると、気に入らない部分が多かったですが、撮影している間は役にハマっていて、寝ていても途中で目が覚めて泣くことも多かったです。周りにアルツハイマー型認知症で亡くなった方がいたので、その方を思い浮かべたからかもしれません。(この撮影は)その方にもう一度会う過程のようでした。

アン・ソンギさんとの共演はとても不思議な経験でした。スジンがどんどん子どもっぽくなっていく状態で、車の中でお父さんの言うことを真似するシーンはどうやって演じればいいか撮影に入るまで決められなかったです。“どうしよう”と思いながら撮影に入って先輩を見た瞬間、イヌと一緒にいるのか、先輩と一緒にいるのか紛らわしくなる不思議な経験をしました。そして、私も考えたことのない声が出て自分の声に私も驚きました。撮影した後、監督や先輩に『誰と演じたのか分かりませんでした』と言いました。先輩の人柄がイヌに溶け込んでいるからだったと思います。私にとっては光栄でした」



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