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取材記事

Q:ご挨拶をお願いします。


ソル・ギョング「今年初めに『茲山魚譜 チャサンオボ(以下『茲山魚譜』)』でお目にかかり、今年が終わる前に『キングメーカー』でお目にかかることとなりました。世の中を変えるために挑み続ける政治家、キム・ウンボム役を演じたソル・ギョングです」


イ・ソンギュン「名前も、存在も隠されている選挙戦略家、ソ・チャンデ役を演じたイ・ソンギュンです」

Q:この作品を選んだ理由を教えてください。

ソル・ギョング「『名もなき野良犬の輪舞(ロンド)』の台本をもらう時、ワンプラスワンで『キングメーカー』の台本ももらいました(笑)。『「名もなき野良犬の輪舞(ロンド)」を撮ってみて、いいと思ったら出演する』と言いました(笑)。前作はたくさんの方に愛された作品となりましたし、個人的にも満足していて今回の作品にも出演することにしたのですが、実はキム・ウンボム役を演じるのがものすごくプレッシャーでした。背景は1980年代ではありますが、現在にも繋がっていて、貫く物語なのでプレッシャーはあったのですが、監督のスタイリッシュさで作るなら、政治映画ではなく、また違うスタイリッシュなジャンルが生まれるのではないかという期待があって出演しました。僕はピョン・ソンヒョン監督の作品がとても好きなようです」

イ・ソンギュン「僕は『名もなき野良犬の輪舞(ロンド)』のファンでした。公開後、プライベートで監督にお会いしたこともありますし、映画の広報活動をする時、プライベートで覗いたりしました。監督の演出スタイルがとても好きなので、『キングメーカー』の出演オファーをいただいて感謝でした。若い頃からロールモデルにしていたギョング先輩から『一緒にやろう』と提案もいただき、とてもうれしかったです。オファーをいただいた時は、『マイ・ディア―・ミスター~私のおじさん~』の撮影中でした。劇中、映画館で映画を観るシーンがありましたが、どんな映画が上映されるか知らなかったのですが(ソル・ギョング主演の)『ペッパーミント・キャンディー』が流れて、宇宙の気運が(僕をこの作品へ)引き付ける感じがしました(笑)」

Q:監督、お2人をキャスティングした理由は何でしょうか?


監督「前作を撮る前に書いておいたシナリオだったため、ギョングさんに渡したのですが、この役にプレッシャーを感じて、『チャンデ役なら気楽に演じられると思う』とおっしゃったのですが、ギョングさんが持っているエネルギーが必要だったため、『ぜひウンボム役をお願いします』と頼みました。チャンデ役を誰にするか悩んでいる時、ギョングさんから『ソンギュンさんはどう?』と言われて喜んで台本を渡したのですが、返答がなくて、焦慮しながら待っていたところ、運命のいたずらのように美容院で遭遇しました(笑)。僕が通っている美容院で役者さんと出くわすことはないんです(笑)。その日、その美容院に初めて来たそうで、ソンギュンさんから『台本が面白かったです』と言われて、なんだか出演してくれそうな感じがしました(笑)」

イ・ソンギュン「本当に嬉しく、ありがたかったのですが、ドラマの撮影中だったため公式的な連絡が遅れていました。その時、『(台本をくれて)ありがとうございます』と言いました。その美容院はスタイルが合わなくて、すぐ他のところに変えました(笑)。この出会いのためにちょっと寄らせたのではないかと思います(笑)」

ソル・ギョング「ある授賞式場で(イ・ソンギュンの妻で女優の)チョン・ヘジンさんに会ったんです(笑)。『ソンギュンさんの返答がなくて、気になっているんです』と言ったら、『忙しくて、まだ読んでないと思いますが、たぶん出演すると思いますよ』と言われました(笑)」

Q:演じる上で重点を置いた部分は何でしょうか?

ソル・ギョング「演説するシーンはものすごく苦しかったです。演技のトーンをどう掴めば良いか分からず、ストレスがすごかったです。情熱的に訴える力のある演説をすれば、その後、穏やかな姿もあるので、立体的な人物を作れるだろうと思って、監督と話し合いながら演じました。群衆を扇動するところが必要だったのですが、制作与件上、大勢の群衆を集めることができなかったです。特に、チャンチュンダン公園での演説シーンはスタジオでグリーンスクリーンの前で一人で演じたので、ストレスを強く感じましたが、スタッフたちと話し合いながら作っていきました」

イ・ソンギュン「ソ・チャンデはなぜ影のように(人の)後ろに隠れていなければいけないのか、なぜ自分の理想と夢をキム・ウンボムを通して実現させようとするのか、個人的な環境や、トラウマなどを考えながら演じました」



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