Q:キム・ジェウクさん、中山美穂さんと年の差カップルを演じられましたが、いかがでしたか?また、チャネ役をどう理解し入り込んでいったのか教えて下さい。
キム・ジェウク「まず、涼子役に中山美穂さんのキャスティングが決まったと監督から聞いたとき、すごく嬉しくて千軍万馬を得たような気分だったのを覚えています。涼子役が誰かによって『蝶の眠り』という映画のカラー自体がものすごく左右されるので、韓国でもよく知られていて馴染みのある方ですし、イメージがとても鮮明な女優さんだと思いますが、涼子とのイメージともよく合い、監督も僕も喜びました。
チャネを演じるのに、僕が20代を過ごしながら感じた憤りというか、人生に対する虚無感というか、そういったものが少し共通しているなとところどころ感じられて、それらをどうやって自然に人物に溶け込ませられるかについて考えながら完成させていきました。俳優として僕が責任を持ってキャラクターを作っていかなくてはいけないのですが、他のどんな作品よりも演出家の力を借りてこそ説得力のあるキャラクターを作れる作品だったので、現場では監督にすごく頼ったところがありました。監督からの助けで完成できたキャラクターだと思います」