Q:キム・ハクチョルさん、これまで強いイメージの役を演じてきましたが、今回はどの部分に気を遣いましたか?
キム・ハクチョル「その瞬間に、完全に生きていようとしています。演技の準備をしたり練習するより、その状況に置かれた時どのように生きているかだけを考えました。練習を繰り返していたら、むしろマンネリ化しやすいです。存在の演技をした『地獄の黙示録』のマーロンブランドが浮かびました。死んでいても、まだその島に生きていそうな人物のように演じたいと思いました。
また、映画を観て初めて泣いたことを思い出しました。中3の時に観た『パピヨン』で、島からの脱出に成功した瞬間、号泣しました。『カッコーの巣の上で』を観たときは、ジャック・ニコルソンは腹違いの兄だと思いました。こういう複合的な人物です。急に、ジャック・ニコルソン兄さんに連絡したくなりました。連絡先も知らないですが(笑)。ジャック兄さんにぜひこの映画を観ていただきたいです」
Q:チ・ヒョヌさん、オ・マンソクさん、これまで演じてきたキャラクターと違う部分がありますか?
チ・ヒョヌ「これまで正義感に溢れていたり、甘い役が多かったです。『錐(きり)』のイ・スインは普通の人とは違う一線を越えましたが、悪いとは言い切れない役でした。この映画では僕の実際の悪い表情が見られるんじゃないかと思います」
オ・マンソク「24時間以内に思いがけない状況を免れるため、嘘を付いたり、方法を見つけようとあくせくします。そういうのが僕たち内面の姿ではないかと思います。自分も知らないうちに、手段を選ばずにこの瞬間だけを免れようとする姿をブラックコメディでお見せしようと努力しました。その部分がちょっと違うと思います」
Q:最後に一言お願いします。
チ・ヒョヌ「普段からニュースに関心がなかったですが、政治家と小説家を素材にしている作品だったので、ニュースをたくさん見ました。当時は聴聞会が行われていたので、聴聞会をたくさん見ました。僕がスンテだったら大衆にどんな感情で伝えたいか、ということを考えながら演じたので、それが上手く伝わってほしいです」」
イ・ウヌ「シナリオを読んで、とても面白いと思ってすぐ出演を決めました。大きな空間から始まって空間が狭くなり、人物と空間が一つに集まります。そうしながらスリル感が高まります。楽しみにしていてください」
オ・マンソク「1年半前に撮影しました。早くお見せしたかったですが、紆余曲折を経てやっと公開することになりました。一風変わった映画が作られたと思います。この映画がこれから多様な映画が作られるきっかけになってほしいです。応援をお願いします」
チョ・ウンジ「私も楽しみにしています。4月18日にお会いしましょう」
キム・ハクチョル「すべての偏見をなくし、一寸先も分からないどんでん返しのある映画です。個人的に、この先シナリオが徐々に浸透していき、自分自身のターニングポイントとなる映画になってほしいです(笑)」