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定刻になると、タイトなスーツをまとい、びしっと決めたユン・サンヒョンが登場。大歓声のなか「こんにちは~!」と穏やかに日本語であいさつし、「お会いできて嬉しいです」とにこやかに続けた。

登場時のバックミュージックに選んだのは、「Can't Give You Anything」。この曲、ユン・サンヒョンは「日本で歌手デビューをした当時に耳にしたことがあり、今日のイベントでぜひ流したかった」とのことだが、日本では木村拓哉が出演したCM「GATSBY(ギャツビー)」の曲としても有名だ。MC兼通訳のみんしるから「“韓国の木村拓哉”としても繋がりがある曲ですね」と振られると、すかさず「韓国で、『僕が“韓国の木村拓哉”です』なんて紹介したら怒られちゃいます」と謙遜して、会場の笑いを誘った。

大阪を訪れるのは約5年ぶりということで、イベント前には道頓堀でショップクルーズをしていたというユン・サンヒョン。「韓国で服を選んでいたときに気づいたのですが、僕が選ぶ服のほとんどが日本ブランドのものだったんです。それから日本のファッションがすごく気になるようになりました。体型に合っているのか、着るとしっくりくるんですよね」と話し、今回の衣装もほとんど、日本ブランドが占めているとのことで、次はどの衣装で登場するのかに関心が寄せられた。

それから話題は、役作りとファッションへ。「来日して服をたくさん買って帰るのは、ショッピングが好きだからというより、役作りに合わせた服を考えてまわっているためです。役作りをするとき、その役にあわせた服を着ないと演技もしっくりきません。撮影に入る前に、この役をどう表現しようかと考え終えたら、次はこの役にどんな服を着せようかと考えるんです」と話した。つづけて、ドラマ『完璧な妻』のク・ジュンヒ役でも、日本で購入した服をたくさん着用したという裏話が伝えられると、客席から感嘆の声と拍手が挙がった。

この1年の間に、日本で2回コンサートを開催しているユン・サンヒョン。イベントでは「今なら言えるコンサートビハインドトーク」と題して、当時のエピソードを語ってくれた。

まず、12月のコンサートで『ショッピング王ルイ』でおなじみの「今この瞬間」を披露したときのこと。「ドラマの中で歌った曲なので、皆さんが喜んでくれるかどうかわからないまま歌いました。ドラマではワンフレーズだけだったので、丸々1曲聴いていただきたいなと思って期待せずに歌ったら、想像以上に喜んでいただけたので、もう一度歌いました」としながらも、もちろんファンの歓声がなければ2回歌うことはなかったとも話した。「皆さんの歓声があれば、2回でも3回でも歌う気があるんです!僕は約束を守る男ですよ!」と力強く話し、その心意気と気遣いに、再び会場が拍手で包まれた。



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