Q:役の紹介をお願いします。
稀代の詐欺師、チン・ヒョンピル役を演じました。
Q:『グッド・バッド・ウィアード』以来8年ぶりの悪役ですが、いかがでしたか?
悪役“らしき”役はこれまでにもありましたが、“骨の髄まで悪”という役は、『グッド・バッド・ウィアード』以来ですね。『ターミネーター』では人間役ではなかったので、それを除けば(笑)。
Q:予告編では白髪姿などの多彩な容姿で登場しますが、役作りのためにどんな準備をしたのでしょうか?
キャラクターの容姿を決める時、普段はメイクチームと監督と1,2回くらいの打ち合わせで決めるのですが、今回の打ち合わせ回数は2倍以上でした。試行錯誤の結果、最終的に白髪姿に決まりました。チン・ヒョンピルは相手によって話し方も変えるので、容姿の部分でも努力するだろうなと思って、いろいろ変身してみようと思いました。白髪の量と長さ、白いひげの量など、詳細な部分までこだわりました。
Q:演じる上で重点を置いた部分と、特に大変だった部分を教えてください。
芯からの悪人を演じるときは、その人物に感情移入するのがとても大変です。むりやり理解する形になるので、苦労するんです。その点は監督と長い時間話し合いました。(チン・ヒョンピルは)一般人とは考え方が根本的に違って、自分の行動が“悪”だという分別がつきません。他人からいくら「悪だ」と言われようが、独自の論理を以て「悪ではない」と思う人間なんだと割り切って、感情移入を試みました。
この映画ではフィリピン訛りの英語を使います。フィリピン人が英語を話す時の独特のアクセントを勉強しました。面白かったですし、聞き取りやすかったです(笑)。また、若干スペイン訛りのイントネーションもあります。知り合いに、ハーバード大とマサチューセッツ工科大学を卒業し、アメリカ人レベルの英語ができる方がいるのですが、その方は東南アジアでの2年間の事業を経て、今では完全に東南アジア訛りの英語を使っています。その方が相手も自分も楽だそうです。それを聞いたら、チン会長もそうかもしれないなと思って、フィリピン訛りの英語を使うという設定を付け足しました。
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