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取材記事


Q:役の紹介をお願いします。

昨年9月に(映画『王の運命-歴史を変えた八日間-』で)ご挨拶してから、ちょうど1年ぶりにお目にかかることになって嬉しいです。朝鮮人の日本警察官(※)イ・ジョンチュル役を演じました。

※朝鮮総督府警察のこと。朝鮮総督府により朝鮮の警察事務は全て日本軍に委任され、軍事警察が一般警察官を兼ねて朝鮮全土に配置され、治安維持活動にあたった。約半数は朝鮮人が務めていた。

Q:キム・ジウン監督とは『クワイエット・ファミリー』、『反則王』、『グッド・バッド・ウィアード』に続き4度目のタッグでしたが、いかがでしたか?

8年周期で仕事を共にしていますが、また8年後に仕事できると思うと、心強いです(笑)。8年間は安泰でいられそうで…冗談です(笑)。監督は映画界の先輩で、個人的には"兄"です。映画界の仲間として申し分のない方です。多様なストーリーを通してバリエーションに富んだジャンルをこなす能力に優れていますが、ユニークなキャラクターを創出する能力は他の追随を許さないと思います。

Q:イ・ジョンチュルは、実在の人物ファン・オク氏をモチーフにしていますが、役作りはどのようにしましたか?

ファン・オクという方が生きてきた人生の軌跡をそのまま映し出すことができたと思います。イ・ジョンチュルは日本統治時代、独立のために力を尽くした志士というだけでなく、多くの人々とのつながりを感じられる人物だと思いました。

Q:これまでカン・ドンウォンさん、ユ・アインさん、イム・シワンさん、さらにクリス・エヴァンスさんと素晴らしいケミストリー(演技の相性)を見せてくれましたが、今回のコン・ユさんとの演技の相性はいかがでしたか?

コン・ユさんは、澄んだ魂を持っている人だと思います。俳優生活とは、作品を通して数々の利害関係を経験するものなので、"澄んだ心"という言葉が似合うというのはなかなか難しいことです。それでも彼の第一印象から、とても澄んだ心、魂を持っているのが伝わりました。どんな作品においても、本人の情熱が100%伝わる俳優ではないかと思います。

Q:最後に一言お願いします。

撮影に入る前に、大韓民国上海臨時政府庁舎(※)に行きました。私はオム・テグさんと行き、3人の独立軍たち(コン・ユ、ハン・ジミン、シン・ソンロク)も別途一緒に行ったそうです(笑)。階段を降りたところにある、名も顔も知らない独立の志士が裁判に連行される写真を見て、胸がじーんとしました。この映画をご覧になる観客の皆さんにとって、楽しみの中にも、熾烈な戦いの中で生きた多くの方々の人生を少しでも感じられる、大切な時間になってほしいと思います。上海臨時政府庁舎から出る時、最善を尽くして、この方々に迷惑をかけないように、良い作品を作りたいと思いました。その気持ちが皆さんにしっかりと伝えられればと思います。

※三・一運動後、海外で朝鮮の独立運動を進めていた活動家らによって、中国・上海で結成された臨時政府の庁舎。建物、敷地は中国政府が所有し、史跡として保護されている。



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