Q:ご挨拶をお願いします。
最後の芸者チョン・ソユル役を演じました。
Q:役作りのためにどんな準備をしましたか?
正歌(※)を4ヶ月間頑張って習いましたが、とても難しかったです。でも、こんなに魅力的な伝統音楽があることに胸がいっぱいになりました。韓国舞踊も習いましたし、日本語のセリフがあったので、日本語も勉強しました。今回の作品は勉強することが多くありましたが、だからこそ、より楽しむことができました。
※正歌…朝鮮半島の伝統音楽。宮中や両班(ヤンバン:地位の高い支配階級の人々)たちが楽しんだ。
Q:歌と踊りを披露されましたが、一番大変だったのは何ですか?
すぐお腹が空いてしまったことです(笑)。月、水、金曜日は正歌、火、木、土曜日は韓国舞踊を習っていました。そのせいか、エネルギーの消耗が激しくてすぐにお腹が空いてしまい、一日5食を食べました(笑)。
Q:正歌は大衆には耳慣れないジャンルですが、難しかったことはありませんか?
正歌は私にとっても馴染みの薄いものでした。正しく理解するために、理論的なことから勉強する必要がありました。簡単に言うと、正歌は朝鮮時代の後期に作られた声楽曲の総称です。歌曲、正歌、詩調に分けられます。理論的なことから学んでいくのが楽しかったです。知れば知るほど魅力的な歌ですね。噛めば噛むほど甘い味がする、白いご飯のようです(笑)。座って歌いますが、眉毛や唇の動きからも感情を伝える、とても魅力的な歌です。
Q:チョン・ウヒさんと一緒に歌うシーンですが、神経戦で息が詰まりそうになったりしませんでしたか?
ハン・ヒョジュ「歌のジャンルが違ったので…。私は正歌で、ウヒさんは流行歌でした。でも『朝鮮の心』という曲ができた瞬間は、少しそういう感情(ライバル心)が湧きました(笑)」
チョン・ウヒ「私は『朝鮮の心』を歌ったので、そういう気持ちにはなりませんでした(笑)」
ハン・ヒョジュ「私一人で嫉妬しました(笑)」
ユ・ヨンソク「僕は感じましたね(笑)。『朝鮮の心』という歌は重要な歌です。3人が一緒に聞いて、歌いますし、様々な感情が交錯するシーンです。あの時のヒョジュさんの眼差しは演技だと思いましたが、歌うことへの緊張感はあったんじゃないでしょうか(笑)。僕は感じました(笑)。演技だったんでしょうか…(笑)」
ハン・ヒョジュ「演技でしたよ(笑)」
ユ・ヨンソク「女優同士が励まし合いながら演じるのはなかなか難しいものですが、撮影するときも助け合おうと努力していました。相手が歌う時はちゃんと聞いて、応援してくれたり。その姿がとても美しかったです」
Q:役にとって歌の意味は何だと思いますか?
チョン・ソユルにとって、歌は人生のすべてだと思います。子供の頃から芸者になりたいという夢を見ていて、正歌に邁進してきました。だからこそチョン・ソユルにとって1940年は、より悲運の時代だったと思います。芸者を夢見てきたのに、芸者の立場がなくなった時代ですので。ソユルは、大好きなユヌ兄さん(ユ・ヨンソク)が作曲した歌が歌いたいと思いながら、大衆音楽に目覚めます。"歌いたい"と、心の底から思っています。
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